次世代型全自動歯ブラシは、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 老化などの理由で、自力で歯を磨くのが難しい
- 忙しくて高齢者の口腔ケアに手が回っていない
- 他人の歯を磨くことが難しく、磨き残しなどが心配
次世代型全自動歯ブラシとは?
次世代型全自動歯ブラシとは、くわえるだけで、たった30秒で全ての歯を磨いてくれる歯ブラシです。
介護現場では「忙しくて口腔ケアまで手が回らない」「他人の歯を磨くのは難しい」と悩む方が多くいます。
次世代型全自動歯ブラシは、様々な技術により、歯並びに沿った自動での歯磨きを実現しました。
形状として、重さは約250gと軽く、マウスピースの上下に7本ずつ計14本の歯ブラシが付いています。
スイッチを押すと、ブラシが横に移動しながら同時に回転して歯を磨くという設計です。
画像引用:「次世代型全自動歯ブラシ」公式ページ
次世代型全自動歯ブラシは、早稲田大学と早大生が起業した株式会社Genicsとの共同で開発されました。
早稲田大学の発表によると、「今回の研究で得られた結果及び知見」として有用性が証明されています。
開発した全自動歯ブラシによって、手で歯ブラシを動かして歯磨きを行った場合の歯垢除去率と同等の歯垢除去率を実現できることが確認できました。
引用:早稲田大学による「“口にくわえるだけ” で通常の歯磨きと同じ効果 手による磨き動作不要の次世代型全自動歯ブラシの開発に成功」
革新性に加えて実用性も証明されているため、今後に期待できる商品だと言えます。
次世代型全自動歯ブラシの魅力を3つ紹介
1つ目の魅力は、わずか30秒で磨けるというスピードです。
一般的に、自分で歯を磨く場合、約3分ほど時間がかかってしまいます。
次世代型全自動歯ブラシでは、限られた時間でも口腔ケアが行える点が魅力的です。
ブラシが歯の裏側を含む全ての面に当たるように歯列形状に合わせて設計されているため、あらゆる角度から同時に歯を磨くことができます。
このようにして、複数の小型電動モータによって駆動するため、30秒という速さを実現できるのです。
2つ目の魅力として、誰でも個人差なく使用できる点を紹介します。
高齢者や上肢に障害を有する方など自力で歯を磨くことが困難な方も少なくありません。
しかし、次世代型全自動歯ブラシを使えば、個人の歯磨きのスキルや癖によらず、誰でも同じような歯垢除去の効果が期待できます。
また、つい歯を強く磨きすぎてしまい、歯茎を傷つけてしまう方もいるでしょう。
次世代型全自動歯ブラシでは歯をソフトに磨き、「痛くはないけれど、歯垢がしっかり取れる強さ」を心がけているそうです。
3つ目の魅力は、くわえるだけで簡単に歯磨きできる点です。
次世代型全自動歯ブラシは、忙しいビジネスパーソンなど「毎日の歯磨きが面倒だ」という方にもオススメできます。
くわえるだけであれば両手が空いているため、歯を磨きながら服を着替えることも。
さらに、介護現場などで使用する際には、ハンドル上のパーツを取り付けられます。
ハンドルがあれば、介護者が本体を手で支えながら、高齢者の歯を磨くこともできるのです。
次世代型全自動歯ブラシを開発した株式会社Genicsの代表である栄田さんは、ロボット工学を研究していました。
ロボットとの共存を目指す中で、自分でやるのが面倒なことを洗い出したそうです。
髪の毛を乾かす、お風呂に入るなど様々な面倒なことを挙げた中にあったのが歯磨きでした。
歯医者ではないため、0から論文を読んだり色々な人に歯を見せてもらうところから始まったそうです。
完成に至る4〜5年の間に、本体は5回ほど、歯ブラシ部分は手のひらサイズのブラシがバスタブ2つ分いっぱいになるほど試作しながら開発を進めました。
運営者の想い
次世代型全自動歯ブラシを開発した株式会社Genicsのビジョンは「全ての人が健康で豊かに過ごし、より多くの時間を創造活動に使える社会を目指す」です。
代表である栄田さんは「誰もがいずれは高齢者になるため、年を重ねても健康で幸せに暮らすためにサポートしたい」と考えています。
長年のロボット研究を活かして、ロボットと人間の共存する世界を目指しているのです。
実際に、次世代型全自動歯ブラシもロボット技術を応用して開発されました。
今後は「お口のルンバ」を目指して、サイズもさらに小さくして、気づけば歯磨きが終わっている状態をつくりたいと話します。
- くわえるだけで、たった30秒で全ての歯を磨いてくれる歯ブラシ
- 個人の歯磨きのスキルや癖によらず、誰でも個人差なく使用できる
- ハンドルを付ければ、介護者が本体を手で支えながら高齢者の歯を磨くことも可能