myrideは、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 年齢とともに転倒への不安から外出をためらっている方
- 運転免許証を返納し、移動手段にお困りの方
- 障がいのため歩行が困難で、日常生活に不便さを感じている方
myrideとは?
myrideは、転倒などの不安から移動を困難だと感じている方へ「自らの意思で動く楽しさ」を提供する電動カートです。
老化などが原因で、移動が難しくなったと悩む方は少なくありません。
また、外出先が近所なのにタクシー以外に移動手段がなく、出かけるたびにタクシーを使うのは気が引けるという方もいることでしょう。
myrideは従来の電動カートよりも手軽でスマート、かつ見た目もスタイリッシュなため気軽に利用できます。
さらに安定性や安全性にもこだわり抜いているため、従来の電動カートに不安がある方、今まで電動カートを利用したことがない方でも安心して乗りやすい商品です。
myrideを取り扱う株式会社今仙技術研究所は、福祉機器のスペシャリストとして1971年の創業より知識・経験・技術を積み上げてきた会社です。
基本的に自社で製品を企画・開発しますが、myrideは今仙技術研究所のオリジナル製品ではありません。
だからこそmyrideを取り扱うことに決めた際、完成品を分解して問題点・改善点はないかを確認するところから始めました。
「myrideの利用者に怪我があってはいけない」と考え、リスクになり得る部分を徹底的に洗い出し、製造メーカーと共有しながら改善してきたと言います。
その結果として安全性だけでなく新たな機能を追加でき、さらにJIS規格にも適合する製品が完成したのです。
myrideの魅力を3つ紹介
1つ目の魅力は、屋外・屋内を問わずコンパクトでスムーズな走行が可能であることです。
myraideを初めて見る方の中には「スムーズに道路を走れるの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
しかし、myrideは前輪にオムニホイールを使用しているため、小回り性能や直進安定性が向上しました。
オムニホイールとは、複数の車輪を組み合わせてできており、本体の向きを変えることなくさまざまな方向へ進むことができるタイヤです。
ちなみに後輪はメンテナンス性に優れたパンクレスタイヤを採用しており、空気を入れる必要がありません。
移動に不便さを感じていた方でも、myrideを利用することで気軽に外出を楽しめるようになるでしょう。
2つ目の魅力に、操作中など必要に応じて音声によるお知らせ機能を搭載したことが挙げられます。
電動カートを運転する際「人にぶつかってしまうのでは」と不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
myrideは音声によるお知らせ機能により、このような不安を最小限にとどめました。
操作ボタンを押したときなど注意が必要なシーンで音声が流れるため、操作ミスなどの防止に繋がります。
他にも、後進時・傾斜路走行時に周囲へ危険をお知らせしたり、SOSスイッチで周囲へ助けを求めたりすることも可能です。
被視認性向上のためサイドランプとテールランプを標準装備にしているため、安全性や操作性に不安を感じる方でも安心して利用できるでしょう。
3つ目の魅力は、軽量化に加え電動格納機能つきで収納時も場所を取らないことです。
従来の電動カートや車いすは、使用していないときに収納場所を圧迫するという課題がありました。
しかし、myrideではボタンを押すという簡単な操作をするだけで、自動でコンパクトに折りたたむことができます。
そのため、介護施設やご自宅にて、収納スペースに余裕が無い場合でも邪魔になりにくい点が特徴です。
また、本体重量が42.5kgと軽量化されており、myrideに乗ったまま段差解消機やエレベーターを利用できます。
なお、格納時のサイズは、長さ880mm×幅590mm×高さ370mmであるため、マンションなどの限られたスペースであっても立てた状態での収納が可能です。
利用したお客様の反応
シニアカーのようなデザインじゃなくて見た目がすっきりしているので、抵抗なく利用できます。折りたたみの機能があるのも便利です。
これまでは外出して家族に迷惑をかけるのが心配でしたが、安心して行動できる範囲が広がり、外出が楽しくなりました。
タクシーを呼ばなくても自分で移動できるようになったので、通院が楽になりました。
ご利用の流れ
myrideを利用する方法には、購入もしくはレンタルの2通りがあります。
【購入する場合】
myride公式ページの取扱販売店リストからお住まいに近い店舗に連絡する
myrideが置いてあるか、試乗は可能か問い合わせる
もし店舗にない場合はデモ機のお取り寄せなどを相談する
試乗して検討した上で、購入する
【レンタルする場合】
ケアマネジャーや地域包括支援センターにmyrideをレンタルしたい旨を伝える
myride公式ページのレンタル店リストから店舗を選定する
ケアマネージャーにケアプランを作成してもらい、事業者や専門の相談員ともmyrideで問題ないか相談する
契約し、レンタルを開始する
保険を使わずにレンタルする場合は、直接レンタル店に連絡して契約となります。
レンタル契約は通常1か月単位です。契約時に解約についても問い合わせておくとよいでしょう。
ここでは、myrideへ乗車する方法を分かりやすく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
myrideには、両腕の部分に肘掛けがあり、肘掛けの先には進行方向やスピードを調節できるレバーがあります。
レバーは右利き・左利きに関わらず使用しやすくするため、利き手に合わせて取り外したり装着したりできる設計です。
実際に乗るときは、一般的な車椅子のように前から乗りたくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかしmyrideでは、横に付いている肘掛けに跳ね上げ機能があるため、横から座るようにするとスムーズです。
移乗介助の際にも、横の肘掛けを上げておくことで、ベッドなどからmyrideへ移乗しやすくなります。
製品概要
寸法(mm) | 全長1,060×全幅590×全高930 | |
重量(kg) | 本体:39 | バッテリ含む:42.5 |
フレーム構造 及び寸法(mm) | シート幅 | 420 |
シート奥行 | 430 | |
バックサポート高 | 450 | |
駆動方式 | 前輪オムニホイール、後輪直接駆動方式 | |
制動方式 | モーター発電及び電磁ブレーキによる制動方式 | |
制御方式 | ジョイスティックコントローラーによる全方向電子制御方式 | |
駆動モータ | DC24V | 定格出力200w×2 |
バッテリ | リチウムイオン電池 | DC24V 20Ah |
充電器(充電時間) | 電子タイマー付き自動充電方式(0~7時間) | |
連続走行距離(km) | 25 | |
使用者最低体重(kg) | 100以下(※積載物含む) | |
レンタル料 | 約3,000円 / 月 |
よくあるご質問
- 走行中に雨が降ってきた場合に、何か気をつけることはありますか?
-
JIS規格にしたがって散水試験はクリアしていますが、雨で濡れてもっともリスクがあるのが操作ボックスです。
ビニールなどでカバーしていただけるとより安心してご利用いただけます。 - myrideは車道と歩道のどちらを走行するのが正しいですか?
-
myrideをはじめ、電動カートは道路交通法上歩行者として扱われるため、歩道を走行してください。
ただし、ほかの歩行者には十分気を配り、歩行者としてのルールやマナーの遵守をお願いします。 - 1回の充電でどれくらいの距離を走行できますか?
-
バッテリーは大容量の20Ahリチウムイオン電池のため、1回の充電で約25kmの走行が可能です。
ただ、操作方法や路面状況などによって変わりますのでご了承ください。
バッテリーを充電する際は、取り外しても搭載したままの状態でも充電できます。
myrideの営業を担当する岡部さんには、障がいをお持ちのご親戚がいるそうです。
そのような背景もあり、「少しでも障がいを持った方の助けになれたらと思いながら30年勤めてきた」と言います。
また、部長の鳥井さんは「健常者仕様になっている世の中で、何かしら不便さや不都合さを抱えている方々へ少しでもお役に立てるようなものを作っていきたい」と話します。
近年では、車の免許証を返納したために外出の機会を失ってしまった方も増えています。
事故のリスクが高まっているなら、解決策のひとつとして車の運転を控えることは有効かもしれません。
しかしその一方で、免許の返納をすることで楽しみが失われてしまう懸念や健康寿命に関わる可能性も否定できません。
できる限り安全に、けれども家に閉じこもることなく「車の運転をやめても、まだ楽しみはある」と感じられることは重要なのではないでしょうか。
このように株式会社今仙技術研究所で働く方々は、困っている方の暮らしを支える福祉機器を丁寧につくり続けているのです。
myrideは、そのような移動に困っている方に『自らの意思で動く楽しさ』を提供するための乗り物です。
myrideを販売し始めた背景
株式会社今仙研究所の岡部さんは、今から約2年前にたまたまmyrideを知るきっかけがありました。
その際に初めてmyrideを見て、「製品の魅力に一目惚れした」と話します。
そしてmyrideを多くの方に紹介したいと思いから、本格的に製品を販売できるように取り組みました。
その1つとして、1度完成したmyrideを分解して不具合が無いかを確認するなど、熱意を傾けてきたのは前述した通りです。
結果として苦労が実り、JIS規格に適合したり安全性や利便性が高まったりと、利用者やそのご家族にとって喜びを感じられる商品を販売できています。
運営者が嬉しかったエピソード
株式会社今仙研究所の岡部さんが最も喜びを感じるのは、お客様の声を聞いたときだそうです。
岡部さんは営業とサービスエンジニアを兼任しているため、必要に応じてサポートに行くことがあります。
サポートに行ったとき、お客様からの「今日は来てくれてありがとう」「こんなに良いものを作ってくれてありがとう」という言葉がとても温かくて嬉しいと語ります。
中には涙を流されるお客様もいるそうで、そのような感謝の言葉や気持ちが大きな支えとなって、30年もの間お客様目線で製品の開発・販売に従事することができているのです。
「移動のための機器が体の一部になっている」という利用者に出会うこともあり、まだまだ続けていかなければと今後の展開にも意欲を見せています。
- 見た目がスマートでスタイリッシュ、かつ簡単な操作で手軽に乗れる電動カート
- 屋外・屋内問わずスムーズに走行し、音声でのお知らせ機能によって安全性にも配慮
- コンパクトで小回りが利く上、ボタン1つで折りたためるため収納性にも優れている