チョイソコは以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 毎日の買い物や通院に行くのが難しくて困っている
- バス停ではなく、自分の目的地まで向かってほしい
- 気軽に外出して、地域コミュニティとの関わりを深めたい
チョイソコとは?
チョイソコとは、主に高齢者の外出促進に貢献する乗り合い送迎サービスです。
老化によって歩くのが難しくなると、買い物や通院などに出かけるのが難しくなります。
チョイソコは、複数の利用者が同じバスに乗り合わせて目的地まで向かうという新しい移動手段で、全国60カ所以上*の自治体で運行しています。
※2024年3月現在
電話での予約によって停留所から乗車するため、固定路線がなく時刻表もありません。
「チョイとソコまで」という近距離移動を表す名称のチョイソコは、外出機会を増やすことで健康維持・増進を図ります。
チョイソコの魅力を3つ紹介
1つ目の魅力は、使いやすい予約システムです。
高齢者にとって、Webを使って時間を合わせながら予約することは簡単ではありません。
チョイソコでは、電話で以下の情報を伝えるだけでオペレーターによって予約が完了するのです。
- 名前・会員番号
- 利用希望日・時間
- 乗る場所・降りる場所
- 同乗者の有無
実際に、チョイソコに登録している会員の年代別内訳では、70代・80代が8割を占めているデータもあります。
簡単に利用できることからも、チョイソコは高齢者の外出機会を増やしていると言えるでしょう。
2つ目の魅力として、地域コミュニティの活性化に貢献している点を紹介します。
高齢者が外出しなくなり、自宅で座り続けることは自立度が下がってしまう要因の1つです。
チョイソコで気軽に外出できるようになると、心身の健康増進に繋がります。
さらに、外出することで近隣住民の方々と関わる機会が増えると、より生活に楽しみが生まれるでしょう。
一緒に乗り合わせる回数が多いと、自然に会話が発生して新しい交友関係を築けるかもしれませんね。
3つ目の魅力は、チョイソコ会員に郵送されるチョイソコ通信です。
※一部の地域限定のサービスです
チョイソコ通信では、運行に関する更新情報や“お出かけしたくなる”様々な情報を発信しています。
例えば、ゴールデンウィークの運行情報やチョイソコの新しい機能などの重要なお知らせが紙で届くため安心です。
他にも、地域のイベントが紹介されたり、カラオケ料金が200円オフのクーポンが配られたりします。
そのため、健康増進などを考えずとも、ポジティブな気持ちでの自然な外出を促進できるのです。
利用したお客様の声
(チョイソコ利用者)今までは、お店(仕事場)から家へ移動するパターンでしたが、休みの日はカラオケの方に行ってみたりスーパーにいつも乗せて行ってもらったり楽しいことがいっぱいになりました。
知らない近所の人と挨拶ができたり、「今日はここで降りて体操に行くんだ」といったお話が聞けたりしてコミュニケーションができるので楽しいです。
(薬局課長)移動手段がなくなったために、高齢者の方がかかりつけ薬局に行けなくなってしまう悩みは多くありましたが、チョイソコを地域住民に利用してもらうことでカバーできているのかなと思います。チョイソコを利用・会員登録されている方の大半は高齢者ですが、そのような方が店舗に来て単に買い物をするだけでなく、介護用品のレンタルや電動カートなどの試乗イベントを開催したり薬剤師を紹介するチラシを送ったりすることができるようになってきています。
(市の企画政策課)これまで外に出られなかった高齢者の方々から「チョイソコを使うことによって、運動や通院、買い物など色々な目的で外出がしやすくなった」という声をいただいています。行政が普段提供するサービスはある程度形が決まっていますが、民間企業が培ってきたノウハウや知識を掛け算することで住民にとってより質の高いサービスを提供できると思っています。
利用までの流れ
申込書またはインターネットで会員登録を行う
会員証が届いたら、電話もしくはインターネットで予約する
乗り場に指定した自宅近くの停留所で申し込んだ時間に待っておく
お迎えが来たら、運賃を支払って乗車する
目的地に着いたら降車する
よくあるご質問
- コミュニティバスとの違いは何ですか?
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チョイソコは、お客様からの依頼があったときだけ走行するデマンド交通です。
定時定路線ではお客様の乗っていないときも走行する必要がありますが、チョイソコならお客様の依頼に合わせて、任意の停留所から任意の停留所まで気軽に効率よく移動することができます。 - 導入にはどのくらい時間がかかりますか?
-
自治体内の予算確保のタイミングにもよりますが、半年ほどで立上げした自治体様もございます。
どのようなスケジュールで立ち上げていくかについても協議しながらご提案可能です。 - 車両はどういったものを使えばいいですか?
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車両サイズは軽自動車から大型バスまで対応可能です。また、台数も1台から数十台まで幅広く対応可能です。
ワゴン車1台からスタートし、地域の需要に合わせて台数や車両サイズを少しずつ検討していくことをオススメしております。
引用:「チョイソコ」公式ページ
運営者の想い
チョイソコという名称は「チョイス」と「コース」を組み合わせた造語であり、「コースを選ぶことで外出したいと思うようになる」という期待を込めて命名されました。
また、シンボルマークとして表現されているチョイソコの各文字は老若男女の人を表しており、利用者の多様性を表現しています。
このような部分からも、チョイソコを運営する株式会社アイシンの思いが読み取れるようです。
高齢化する社会で、チョイソコは人々が交通に困らないようなインフラになっていくかもしれませんね。
- 主に高齢者の外出促進に貢献する乗り合い送迎サービス
- 使いやすい予約システムで買い物などへ気軽に外出できる
- イベントが紹介されるなど地域コミュニティの活性化に貢献