足白癬(あしはくせん)

足白癬とは、一般に水虫として知られる皮膚感染症であり、白癬菌という種類のカビが原因で足の皮膚、特に足裏、趾間に感染して発症します。
この菌は、特に温暖で湿度の高い環境を好み、そのため夏場に感染が広がりやすい特徴があります。

足白癬の症状には、かゆみ、赤み、皮膚のひび割れや剥がれが含まれ、放置すると感染が広がるだけでなく、爪白癬へと進行するリスクもあります。
爪白癬に進行すると、爪が厚くなり、変色し、もろくなるため、特に高齢者にとっては転倒や歩行困難の原因となり得ます。

しかしながら、感染しているにも関わらず皮膚科を受診しない人が少なくないとされ、日本においては約20%の人が受診を避けているというデータもあります。
介護者が足白癬に関する知識を持ち、利用者に正しい情報を提供し、適切なケアや医療機関への受診を促すことは、感染拡大の予防と早期治療に大きく貢献します。

例文
  • Aさんは介護施設で足のかゆみを訴えており、足裏を確認したところ、足白癬の症状が見られました。介護者は速やかに皮膚科の受診を勧め、適切な治療を受けるよう支援しました。
  • Bさんの介護者は、定期的に足のチェックを行い、足の湿度を適切に管理することで、足白癬のリスクを低減させる対策を講じています。
  • Cさんは自身の足白癬を放置していましたが、介護者の助言により、早期治療の重要性を理解し、皮膚科を受診することを決意しました。

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