アルブミン

アルブミンとは、血液中の総タンパク質の中で最も多い(約60%)タンパク質であり、血液検査の項目では「Alb」(Albumin)と記載されることがある。アルブミンは肝臓で合成され、血液中の重要な役割を果たす。

アルブミンは動物性と植物性がある。
動物のアルブミンには卵白アルブミン、血清アルブミン、乳汁のラクトアルブミンなどがあり、植物のアルブミンにはムギのロイコシン、エンドウのレグメイン、トウゴマのリシンなどがある。

アルブミンは、血液の中で、まるで小さな運び屋さんのような役割をしている。具体的には、栄養素やホルモン、薬などの様々な物質を体の隅々まで運ぶ。
また、血液中の水分を適切に保つ働きもしている。アルブミンが不足すると、むくみが出たり、栄養状態が悪くなったりする可能性がある。

特に高齢者の方の場合、食事量が減ったり、病気の影響で肝臓の機能が低下したりすると、アルブミンが不足しやすくなる。
アルブミンの値が低い状態が続くと、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、傷の治りが遅くなったりすることもある。

血液検査の結果で「Alb」と書かれている項目が、まさにアルブミンの値を示している。
この値が低い場合は、医師や栄養士と相談しながら、食事内容を工夫したり、必要に応じて点滴でアルブミンを補給したりする必要がある。

介護者として、利用者のアルブミン値を把握し、日々の食事や健康状態に気を配ることは、利用者の健康維持のために非常に重要なことだと言えるだろう。

用語を使った例文
  • 〇〇さんの血液検査の結果、アルブミンの値が少し低いみたい。栄養バランスを考えて、食事のメニューを工夫してみよう。
  • 最近、〇〇さんの足がむくんでる気がするんだけど、アルブミン不足が関係しているのかな。ちょっと注意して見ていこう。
  • 〇〇さんの傷の治りが遅いのは、もしかしたらアルブミンの値が低いせいかもしれない。医師に相談してみよう。
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