医学モデルとは、専門家による個別的な治療を目的とした介護サービスを指す。
福祉を重視する場合、社会モデルがあるが、近年では環境と共生するエコロジカルモデルに移行しつつある。
医学モデルでは、個人の状態や生活環境を重視して、介護サービスを提供している。
医学モデルは、病気や障害を、体の機能的な問題として捉え、その問題を専門的な知識や技術を使って治療・改善することを重視する考え方となる。
介護の現場で言えば、医師や看護師などの医療専門職が中心となり、利用者さんの病気や障害を詳しく調べて、その症状を和らげるための医療的なケアを提供する、というイメージが近いだろう。
例えば、医学モデルでは、利用者さんの病状を把握するために、定期的に血液検査やレントゲンなどの検査を行ったり、薬物療法やリハビリテーションなどの治療計画を立てたりする。
また、食事や排泄などの日常生活のサポートも、医療的な観点から、細かく計画されることが多い。
医学モデルのメリットは、病気や障害の原因を特定し、専門的な治療やケアを提供することで、症状を改善したり、進行を遅らせたりすることができる点だ。
しかし、一方で、利用者さんの生活全体や、心の状態まで考慮されていない場合がある、という指摘もある。
用語を使った例文
- 〇〇さんの介護計画は、医学モデルに基づいて作成されているから、医師や看護師の指示をしっかり守って、ケアをしないと。
- 〇〇さんの病気を治療するためには、医学モデルに基づいた専門的なリハビリが必要だね。
- 医学モデルも大切だけど、〇〇さんの心のケアも忘れずに、寄り添った介護を心がけよう。