【例文あり】接遇研修のレポート・感想文まとめ!介護研修の必須項目別に紹介

「接遇研修の感想って、何を書けばいいの?」と悩む方もいるでしょう。

この記事では接遇研修のレポート・感想文について必須項目別に例文をご紹介します。

グループワークなどの研修内容に合わせても感想文をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

介護における接遇研修レポートの書き方

レポートの書式や項目が決まっている場合はそれに従い記述します。

書式が決まっていない場合は構成から考えます。

基本的には、以下の構成が書きやすいです。

  1. 研修目的
  2. 研修内容
  3. 自分の考え
  4. まとめ

その中でも「3. 自分の考え」を書くのが最も重要ですので、これから3つのポイントと例文を紹介します。

研修で得た知識

研修を受けてどのようなことを学んだのかについて記入するようにしましょう。
ただの感想文にならないよう、内容は客観的な情報を取り入れて書くようにします。

例)今回の研修では、介護現場での正しい言葉遣いや、不快感を与えない態度の大切さを学びました。言葉遣いでは、ただ丁寧な言葉を使うだけでなく、利用者に安心感を与えるように配慮しようと思います。

研修を受けて気づいたこと

主観的な内容となりますが、研修を受ける前と後で変化があったことを記載すると読む側にも伝わりやすくなります。
素直にどう感じたか、日頃から配慮できていなかったことなどを書くようにしましょう。

例)日頃から接遇には配慮していたつもりでしたが、研修を通じて、忙しい場面でも常に優しい声かけや気遣いが欠けていたことに気づかされました。特に、焦りや時間に追われていると、どうしても利用者の表情や反応に目を向ける余裕がなくなり、接遇がおろそかになってしまうことが多かったと反省しました。

今後の目標

研修を受けて終わりではなく、その学びを今後の業務に活かすことが研修の目的となります。
その場だけの気づきにならないように、具体的な場面が想像できるような目標を掲げるといいでしょう。

例)どんな状況でも利用者に対して思いやりのある行動を取ることが、信頼関係の構築に繋がると感じました。今後は、笑顔でいられるような心の余裕と、介護のプロとして誇れるような行動を忘れずに業務にあたりたいと思います。

コミュニケーションの基本5原則に関する例文

介護施設等で行われる接遇研修内容はおおよそ同じ内容で行われていることが多いです。

特にコミュニケーションを取るための基礎となる「基本5原則」が取り上げられている内容が多いため、研修レポート例文を以下にまとめました。

基本5原則には、表情・挨拶・身だしなみ・言葉遣い・態度の5つがあります。
どれも人とのコミュニケーションを取るためには欠かせませんが、忙しかったり疲れていたりすると、つい意識できていない時もあるかもしれません。

接遇研修をきっかけに日頃の行いを見直したり、今後に活かせるような気づきがあったりすることをレポートに記入できると良いでしょう。

「表情」の例文

研修を通じて、利用者様と直接話していない時でも、常に穏やかな笑顔を保つことが大切だと気づきました。笑顔は空間全体の雰囲気を和らげ、利用者様に安心感を与えるため、意識して笑顔を継続するよう努めたいです。

研修で学んだのは、初対面の利用者様に対しても、笑顔で接するのが大切だということです。愛想笑いではなく、自然な表情で接することで、より安心感を与え、信頼を築けると感じました。

今回の研修で、自分が笑顔を保つことで、利用者様にも良い影響を与えると学びました。自分の表情が利用者様に伝わり、笑顔が笑顔を呼ぶことで、場の雰囲気が明るくなり、信頼関係を築くことができると思うので意識したいです。

「挨拶」の例文

研修を通して、利用者様の目を見て笑顔で挨拶をすることが、相手に信頼感や安心感を与える大切なコミュニケーションであると実感しました。特に挨拶は、その日の最初の接点で、良い印象を与えるためにも心がけていきたいと思います。

研修で、利用者様だけでなく、ご家族や他のスタッフに対しても、笑顔で気持ちの良い挨拶をすることが大切であると学びました。挨拶は、信頼関係を築く第一歩であり、日常の中で積極的に取り入れ、温かい雰囲気を作っていきたいと思います。

今回の研修を受けて、まだ話したことがない方にも積極的に挨拶をすることが、介護現場での信頼構築に繋がることを学びました。誰に対しても丁寧な挨拶を行うことで、施設全体の雰囲気を明るくし、利用者様にとっても安心できる環境を作りたいと考えています。

「身だしなみ」の例文

どれだけ忙しい状況であっても、清潔感のある身だしなみを保つことが、利用者様に安心感を与えると学びました。特に、介護の現場では見た目の清潔さが信頼を築く大切な要素であり、どんな場面でも意識していきたいと思います。

研修を通して、髪型や服装が利用者様に与える第一印象の重要性を再認識しました。身だしなみが整っていることで、利用者様に信頼されやすくなり、安心して介護を受けてもらえる環境づくりに繋がるため、日々気を配っていきたいと感じました。

普段から履き古した靴やシワのある服装は、利用者様に不潔な印象を与えてしまうことに気づきました。介護職として、清潔な身だしなみを保つことが、利用者様の信頼感を得るための重要な要素だと学び、これからは細部にも気をつけたいと思います。

「言葉遣い」の例文

研修を通じて、正しい敬語やクッション言葉を使うことで、利用者様に対して柔らかい印象を与え、丁寧な対応ができると学びました。言葉遣いは相手に安心感を与える重要な要素であり、特に注意深く意識して使うべきだと感じました。

ご利用者様一人ひとりの年齢や性別、背景にふさわしい言葉遣いをすることで、相手に敬意を持って接することができると学びました。状況や相手に応じた言葉を選ぶことで、信頼関係の構築にも大きく影響を与えると感じました。

今回の研修で、尊敬語や謙譲語の使い方に誤解や思い違いが多いことに気づきました。正しい使い方を学び直すことで、利用者様とのコミュニケーションがよりスムーズになり、信頼感を深めるためにも言葉遣いに一層注意を払っていきたいと感じました。

「態度」の例文

研修を通して、どれだけ忙しい状況でも、話を聞く際には必ず手を止め、相手の顔を見て真摯に向き合うことの大切さを学びました。相手に寄り添う姿勢が、利用者様に安心感を与え、信頼関係を築くための重要な要素であると実感しました。

介護の現場では、品のある爽やかな立ち振る舞いが、利用者様に対する信頼感を高めると感じました。立ち振る舞いひとつで、利用者様の安心感に繋がることを学び、日常から自分の姿勢や動作に気を配っていきたいと思います。

研修を通じて、利用者様に対して軽々しく感じさせないためにも、常に真摯で丁寧な返事や返答が必要であると学びました。言葉だけでなく、相手の話をしっかりと受け止める姿勢が信頼感に直結することを強く感じました。

介護の場面で必要となる接遇についての感想文

接遇に関する基本5原則以外にも介護場面では必要となるスキルがあります。

ここでは、以下4つのスキルについて、具体的な例文をご紹介します。

  • 「聴く姿勢」を学んだ例文
  • 「配慮」を学んだ例文
  • 「適切な距離感」を学んだ例文
  • 「クレーム対応」を学んだ例文

「聴く姿勢」を学んだ例文

研修を通して、利用者様としっかり目線を合わせて話を聞くことが、相手に大きな安心感を与えると学びました。特に、相手の話に集中し、真摯な姿勢で向き合うことで、利用者様が自分を信頼し、心を開いてくれることを実感しました。

利用者様の話を聞く際に、頷きや身振り手振りを交えることで、相手に「話をしっかり聞いてもらっている」と感じてもらえることがわかりました。こうした聞く姿勢を大切にすることで、より信頼され、円滑なコミュニケーションが取れると感じました。

利用者様との信頼関係を築くためには、まず相手の話を丁寧に聞くことが何より重要であると実感しました。ただ聞くのではなく、相手に共感し、真摯に耳を傾けることで、より深い信頼が生まれることを学びました。

「配慮」を学んだ例文

居室に入る際、ノックや声掛けをしてから入室することで、利用者様のプライバシーを守る重要性を改めて実感しました。介護は、利用者様の生活空間に踏み込む場面が多いため、常に相手の立場に立った配慮が必要だと感じました。

排泄に関する報告は、利用者様にとって非常にデリケートな内容であるため、他の方に聞かれないよう十分に配慮する必要があると感じました。特に、周囲に人がいる状況では、プライバシーを守るための言葉遣いや場所の選び方が重要だと学びました。

洗体や入浴時でも、利用者様が常に安心してケアを受けられるように、身体が露出しないようタオルなどでしっかりと隠すことが大切だと感じました。小さな配慮が、利用者様に尊厳を持って接するための基本であり、これを徹底することで信頼関係が深まることを学びました。

「適切な距離感」を学んだ例文

利用者様に対して、馴れ馴れしい印象を与えないためには、適切なマナーと距離感を保つことが大切だと感じました。過度に親しく接することで、かえって不快感を与える可能性もあるため、礼儀正しさを意識しながら、相手に応じた対応を心がけたいと思います。

介助の際、特に身体に触れる場面では、必ず事前に声掛けを行い、利用者様の承諾を得ることの大切さを改めて学びました。利用者様に安心感を与えるためにも、こちらの行動に対する理解を得た上で、丁寧な対応を心がけていきたいと思います。

利用者様が自分でできることは、手を出しすぎず、見守ることも大切だと感じました。必要以上に介助をするのではなく、利用者様の自立を尊重しつつ、適切な距離感を保つことで、より良いサポートができると学びました。

「クレーム対応」を学んだ例文

クレーム対応においては、相手の話を最後までしっかりと傾聴することが非常に重要だと感じました。途中で遮ることなく、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことで、不満や怒りがヒートアップするのを防ぎ、落ち着いた対応に繋がると学びました。

クレーム対応時は、言葉だけでなく、表情や声のトーンからも誠意を伝えることが大切だと感じました。利用者様やご家族に安心感を与えるためには、心からの謝意や共感が伝わるように、柔らかい表情と落ち着いた声を意識したいと思います。

クレーム対応では、おどおどしたり、感情的に対応するのではなく、冷静さを保つことが大切だと学びました。取り乱すことで相手に不安を与えるため、落ち着いて状況を把握し、適切な対応をすることで、信頼関係を損なわない対応ができるよう心がけたいです。

【番外編】研修内容別の接遇レポートまとめ

研修方法は施設ごとに異なるため、中には対人系の研修内容のレポートを書く必要もあるかもしれません。

研修内容の種類ごとにその特徴と例文をまとめましたので、こちらも参考にしてください。

「グループワーク」の例文

4〜5人程度でグループを作り、一つの議題に対してそれぞれの意見を話す形で行います。
グループ内外でも意見交換をすることで、自分の考えではなかった気づきを得られる利点があります。

例)グループワークを通じて、普段自分だけでは思いつかない視点や意見を共有する機会が得られ、とても有益でした。多様な経験や考え方を持つ他の参加者から学ぶことで、自分の視野が広がり、新たな気づきや発見ができたと感じます。今後の介護現場でも、チームとして協力し合いながら、柔軟な発想を取り入れていきたいと思いました。

「ロールプレイング」の例文

2人1組または3人1組になり、利用者役と介助者役に別れ様々な場面を体感する形です。
実際の現場を想定した役割を演じることによってスキルを身につけ、自身の対応を通して傾向や課題を見つけることができます。

グループワークを通じて、無意識のうちに語尾に「ね」をつけてしまう癖があることに気づきました。この癖が利用者様にどのような印象を与えるかを実感し、言葉選びや表現が相手に与える影響の大きさを改めて学びました。今後は、意識的に言葉遣いを見直し、丁寧かつ信頼を築けるコミュニケーションを心がけたいと思います。

「ケーススタディ」の例文

実際に起きた事例を元に研究・分析し、最適な解決方法を思考する形で行います。
接遇の教材にも多く用いられており、知識だけではなく行動の定着を図ることが期待できます。

例)認知症の方へのトイレ介助では、言葉だけで指示するのではなく、身振りや利用者様の動きに合わせて対応することの重要性を実感しました。利用者様が理解しやすい形で誘導するためには、視覚的なサポートや穏やかな態度も大切であり、臨機応変な対応が必要だと感じました。

まとめ

この記事では、介護施設等で行われる接遇研修のレポートの書き方や例文をご紹介しました。

利用者様とお互いに気持ちよく過ごすためにも、より良いサービスを提供するためにも基本である接遇をマスターすることがとても大事です。

研修内容で取り上げられやすい接遇の基本5原則は、当たり前だからこそ何を書くべきか悩んだ際の参考となる例文をそれぞれご紹介しました。
利用者様との信頼関係構築のためにも接遇のスキルは必要となってきますので、忙しい時も思いやりの心を忘れずに対応していきましょう。

こちらの記事では、介護施設で使ってはいけないNG言葉を一覧で紹介していますので、接遇研修と合わせてぜひ参考にしてください。

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