【親の介護をしたくない・できない方へ】しないで済む方法を3つ紹介!

この記事は、以下のような方にオススメです。

  • 親の介護、絶対にしたくない
  • 介護しないと、どうなるの?
  • 親を介護しない方法を知りたい

親の介護が迫ってきたときに、拒否したくなるのは自然な感情です。

この記事では、なるべく親の介護をしなくて済む方法をご紹介します。
「親の介護をしないと、どうなってしまうのか?」についても分かりやすく解説しますので、ぜひご覧ください。

目次

親の介護をしたくないのは自然な感情

「親の介護をしたくない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。
むしろ、親を介護する苦労を知っているからこその自然な感情だと言えます。

特に介護では、親が日に日に弱っていく姿を直視しなければいけません。
また、子育てと違い、いつになれば終わるかが分からないのも苦しいところです。

現実的な問題として、心理的・経済的に介護するのが大変ということもあるでしょう。

この章では、親の介護をしたくない理由は?しなかったらどうなってしまう?について解説します。

親の介護ができない・したくない理由

まずは、親の介護ができない・したくない理由を明らかにする必要があります。

主な理由は、大きく分けると以下の3つです。

  • 介護に対する心理的・経済的な負担が大きい
  • 仕事や子育てがあり、介護する時間がない
  • 毒親のことが嫌いだから関わりたくない

上記のような理由があるなら「介護をしたくない」と感じるのは自然だと言えます。
1つの理由だけでなく、2つ、3つ当てはまる方もいるかもしれません。

もし介護を始めたとしても「親のために自分が犠牲になるのが嫌だ」という気持ちが根底にある場合は長く続かないでしょう。

介護したくない気持ちと正直に向き合い、「なるべく介護しない」もしくは「一切介護しない」のどちらかを、自分の中で決めることが大切です。

親の介護をしないとどうなるのか?

それでは、親の介護を一切しないとすると、どうなるのでしょうか?

結論から言うと、子どもが親の介護を一切しない場合は、法律違反となり、刑罰が科される可能性があります。
理由は、子どもには親を扶養する義務があると法律で定められているためです。

しかし、この扶養義務は「子どもが自分の生活を犠牲にしてまで親の介護をすべき」というものではありません。
子どもは可能な範囲で親を支援すれば、扶養義務を果たしたことになると言えます。

つまり、日常的な介護が難しい場合は、金銭的な支援だけということも可能です。

親の介護を一切しないことは不可能

親の介護をしたくない場合でも、一切関わらないことは法律が許してくれません。

具体的な罰則としては、親の介護をしない場合「保護責任者遺棄罪」となり、3ヶ月以上5年以下の懲役が科される可能性があります。
また、親の介護を放棄したことで親が怪我をすると「保護責任者遺棄致傷罪」、もし亡くなると「保護責任者遺棄致死罪」になり、さらに罪が重くなってしまうのです。

そのため、現実問題として、親の介護を一切しないのは不可能だと言えるでしょう。
とは言え、なるべく親の介護をしないで済む方法は存在します。

以降の章では、親の介護をしたくない場合の対処法や、実際の体験談を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

なるべく親の介護をしない方法を3つ紹介

ここからは、なるべく親の介護をしないで済む方法を3つ紹介します。

  1. 兄弟や親戚に任せる
  2. 介護サービスに任せる
  3. 介護ロボットに任せる

他の人やロボットに任せて、なるべく親の介護をしないで済む方法を探しましょう。

1、兄弟や親戚に任せる

まず一つ目に、兄弟や親戚に任せる方法があります。

親の介護を子どもが全て一人で抱え込む必要はありません。
兄弟や親戚と協力すれば、精神的・体力的・経済的な負担を分担できます。

具体的に分担する際は、お互いの希望を話し合って、折り合いをつけましょう。
たとえば、親の近くに住んでいる人が日常的な介護を担当し、遠くに住む兄弟は費用だけ出すという具合です。

ただし注意点として、なるべく負担が公平になるように役割分担する必要があります。
兄弟や親戚と連絡が取れる場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

2、介護サービスに任せる

2つ目の方法として、介護サービスに任せることも検討しましょう。

介護サービスを組み合わせることで、ほとんどの介護をプロに任せることができます。
特に、介護施設に預ければ、24時間ずっと専門家に任せられるため子どもは介護しなくても大丈夫です。

ただし、費用が高くなるため、親の資産状況はあらかじめ確認しておく必要があります。

もし、介護施設に預ける費用が足りない場合は「特定入所者介護サービス費」を使うのがオススメです。
また、親の住む家を売却して、その家を担保に融資を受けたり、賃料を受け取ったりする方法もあります。

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3、介護ロボットに任せる

3つ目の方法として、介護ロボットに任せる方法は、非常に効果的です。

1つ目と2つ目の方法では、兄弟や親戚と分担したり費用が高かったりというデメリットがありました。
しかし、介護ロボットや便利グッズであれば、安く利用できて介護の負担を大幅に軽減できます。

たとえば、一緒に住まずとも、親に異変があったときだけ、あなたのスマホに通知が来る見守りサービスが便利です。
他にも、高齢者でも食べやすい柔らかい弁当を配達するサービスや、足の弱い方でも自力で移動できる電動歩行器もあります。

最新の介護ロボットを積極的に使えば、これまでの介護のやり方で苦労することはありません。
ラクカイゴ」のサイトでは、このような介護の便利グッズを集めて掲載しています。

【体験談】親の介護をしたくない場合の対応

ここでは、なるべく親の介護をしない方法を選んだ方の体験談を3つ紹介します。

  • 親の介護はできないと意思表明した人
  • 毒親の老後を見捨てる決意をした人
  • 親の介護をほとんどロボットに任せた人

具体的なエピソードを読んで、介護をしたくない場合の対応を参考にしてください。

親の介護はできないと意思表明した人

兄弟や親戚に対して「親の介護はできない」と意思表明したAさんの体験談です。

Aさんは、親の介護が現実味を帯びてきたとき、「私は介護したくない」という強い拒否感を感じました。
仕事も忙しく、自分の生活も大切にしたいと考えていたAさんは、親の介護に時間を割くことはできないと判断します。

そこで、兄弟や親戚を集め、正直に「親の介護はできない」と意思表明したのです。
その代わりに、介護施設に預けるための費用を半分支払うため「残りの半分を兄弟と親戚で分担してほしい」と話しました。

最初は戸惑う兄弟もいましたが、介護施設の費用をAさんが半分支払うこともあり、全員が納得したのでした。
結果として、Aさんは直接的に介護をすることなく、自分の生活を維持することができています。

Aさんは「親の介護を放棄したわけではなく、自分なりの形で支えた」と前を向いて話します。

このように、それぞれの家族に合った介護のやり方があって良いのではないでしょうか。

毒親の老後を見捨てる決意をした人

毒親から介護の依頼を受けたけれど、介護しない決意をしたBさんの体験談です。

Bさんは、幼少期から母親の虐待を受けて育ちました。

大人になって上京してからも心の傷は癒えておらず、母親の存在はBさんにとって大きなストレスでした。
あるとき、母親から「介護が必要だから実家に戻ってきて」とBさんに電話が来るようになったのです。

母親からの電話が鳴るたびに、Bさんは息苦しさを感じ、手が震えるほどでした。
しかし、「絶対に介護したくない」と思ったBさんは、もう受話器を取りませんでした。

しばらく経つと母親からの電話は止み、Bさんの住所を知らない母親がそれ以上追いかけてくることはありませんでした。

その後、Bさんは、地域包括支援センターに相談し、母親との事情を話しました。
最終的に、母親は介護サービスを利用することになり、Bさんは距離を保って自分の生活を送ることにしたのでした。

過去の苦しい経験から、どう頑張っても介護できないケースというのはあると言えます。

親の介護をほとんどロボットに任せた人

仕事を続けるために、親の介護をロボットに任せたCさんの体験談です。

Cさんの母親は、老化で足腰が弱くなり、日常生活を送るのに介護が必要になりました。
しかし、Cさんは仕事と家事で手一杯だったため、「なるべく介護に時間を使いたくない」と考えていたのでした。

そんなときに介護ロボットの存在を知り、「これだ!」と直感したそうです。

Cさんは、まず初めに、月1,000円の見守りロボットを契約します。
これにより、夜中の安否確認を無くすことができ、安心して仕事にも集中できるようになりました。

そして、母親が転倒するのが心配だったCさんは、自宅の様々な場所に設置できる手すりを導入したのです。
これによって、母親が転倒せずに一人でトイレに行けるようになったため、介護の負担が大きく軽減されたのでした。

Cさんは「介護ロボットに全て任せきりにはできませんが、仕事を続けられたのが嬉しい」と話します。

意外にも費用がそれほど高くないため、介護ロボットを試してみるのはオススメです。

【Q&A】親の介護に関するよくある質問

親の介護をしないと、遺産相続で不利になりますか?

いえ、必ずしも不利になるとは限りません。
原則として、親の介護をしていたかどうかは、相続分に影響を与えないという決まりです。

ただし、ある兄弟が介護に貢献した度合いが非常に高い場合は「寄与分」という制度によって、その該当者が有利になる可能性があります。

しかし、一般的な介護において「寄与分」が認められるのは例外的なケースだと言えるでしょう。
つまり、介護をしなかったからと言って、それだけで相続分が減ることはありません。

親の介護をしない場合、周囲から冷たく思われますか?

たしかに、周囲から冷たい人だと思われるリスクはあるでしょう。
特に、地域や親族によっては、「親の面倒は子どもが見るべき」という考えが根強く残っていることもあります。

しかし、現代では、昔よりも多様な価値観が受け入れられやすくなっているのも事実です。
「親の介護をしたくない」のは当然の感情ですので、あなたの健康を第一に考えてください。

親の介護費用は、誰が負担するのが一般的ですか?

親の介護費用は、親自身の年金や貯金から支払うのが基本です。

ただ、親の財産だけでは介護費用を支払えない場合、子どもが不足分を支払うことになります。
しかし、その場合でも、子どもの経済状況に応じて無理のない範囲で負担すれば十分です。

親の介護をしたくない人はロボットに任せよう

この記事では、親の介護をしなくたい・できない方に向けて、しないで済む方法を紹介しました。

まず、親の介護をしたくないのは、苦労を知っているからこその自然な感情だと言えます。
しかし法律では、子どもに親の扶養義務があるため、全く介護をしないことは難しいです。

そこで、なるべく親の介護をしない方法を3つ紹介しています。

  1. 兄弟や親戚に任せる
  2. 介護サービスに任せる
  3. 介護ロボットに任せる

どの方法を使っても負担を減らすことができますが、介護ロボットを使うのは特にオススメです。
介護ロボットであれば、施設よりも安い費用で、あなたが介護する時間を減らせます。

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あなたの健康を第一に考え、なるべく親の介護をしなくて済むようにしましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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