【高い実用性】ユニバーサルデザインの福祉用具を展開する「AUN」を紹介!

この記事は以下のような悩みを持つ方にオススメです。

  • せっかく買った商品を高齢者に渡しても使ってくれなくて悩んでいる
  • 腰痛や移乗介助など介護の負担を減らす商品を探している
  • 消臭や抗菌、ぬめりについて天然由来成分で対策したい

この記事では、利用者目線で細部まで実用性を高めた「AUN」の商品をご紹介します。

AUNが持つコンセプトや各商品の魅力、運営者の思いなどを分かりやすく解説しますので、ぜひご覧ください。

目次

ユニバーサルデザインの福祉用具を展開する「AUN」とは?

AUNとは、ユニバーサルデザインという切り口から様々な福祉用具を販売するブランドです。
ユニバーサルデザインを掲げる企業が増える中で、物理法則を反映した技術が備わった福祉用具を展開している点がAUNの特徴と言えます。

AUNの商品には、ファッションとして日常的に取り入れられるデザインに加えて、実は困りごとの根本的解決が期待できる画期的な工夫がなされているのです。

高齢化社会が進む日本では、介護負担を減らすために電気を用いた様々な福祉用具が開発されているのをご存じでしょうか?
しかし、実際の介護現場を見てみると、高齢者と電気技術の親和性は高いとは言えません。

例えば、高齢者はスマホなどの電子機器に馴染みがなかったり、失禁など電気と相性の悪い水が多く発生したりします。
ロボットなど電気に基づいた技術が増えてきていますが、現実的で便利な「電気を使わない」道具は求められ続けています。

AUNの製品開発では「ローテクに見えるけれどハイテク」という一見すると矛盾するような面白い技術コンセプトで仕上げられています。
その上でスタイリッシュさも踏まえた誰でも使いやすいユニバーサルデザインとして設計されているのです。

実際に、AUNの商品は新聞やNHKで取り上げられたり論文で有効性が示されたりしています。
また、海外からの注目度も高く、香港では既にAUNの商品が販売されているそうです。

以降の章では、これまでにない形で介護負担を軽減するAUNの福祉用具をご紹介します。
てこの原理などの物理法則が自然と織り交ぜられた面白い商品ばかりなので、ぜひご覧ください。

AUNが展開する福祉用具をご紹介!

1、履きやすいデザインで骨折を予防する「プラスパッドジーンズ」

プラスパッドジーンズは以下のような方にオススメです。

  • 転倒が怖くて外出しておらず、要介護状態になってきている
  • 転倒・骨折を予防したいけれど、ヒッププロテクターを付けるのは面倒
  • 着る服へのこだわりが無くなっており、雰囲気が暗くなってしまう

プラスパッドジーンズとは、骨折を予防するヒッププロテクターが仕込まれたおしゃれなジーンズです。

高齢者が要介護状態になってしまう原因の1つとして、転倒による大腿骨の骨折が挙げられます。
老化によって骨が脆くなった人が、小さな段差で転んだ拍子に骨折し、寝たきりになるケースは少なくありません。

そのため骨粗鬆症学会や整形外科学会では、転倒から骨を守るヒッププロテクターを付けることが強く推奨されています。
しかし、従来の下着タイプのヒッププロテクターは、不格好に見えたり装着するのが面倒だったりすることから、付けるのにストレスが大きい商品でもありました。

そのため、AUNではデザイン性の高いジーンズにこっそり忍ばせることで、自然とヒッププロテクターを身につけられる状態を実現したのです。

AUNが設立された岡山県はデニムの産地ですが、ユニクロなどの台頭によってデニム産業が力を失っています。
そのような背景もあり、AUNの運営者である上田さんは介護の困りごとの解決が期待できるプラスパッドジーンズを開発したのです。

プラスパッドジーンズは実用性が高く、可愛げのある紺色のデザインにパジャマのような柔らかさを備えています。
また、尿切れの悪い高齢者男性でも使いやすいように、ファスナーが一般的なジーンズより下まで降りる工夫も。

ウエスト部分の生地はゴム製で非常に伸びやすいため履き心地も良くなっています。
このように機能性の高いジーンズの中に、転倒の衝撃を吸収するためのパッドを仕込ませているのです。

利便性が考え抜かれたプラスパッドジーンズの衝撃吸収パッドは、株式会社カネカと芝浦工業大学の共同研究で生まれました。
実際にジーンズを履いた5分後には体温でパッドが柔らかく体に沿って、パッドの存在は気にならなくなります。誰もがストレスなく骨折の予防ができます。

上田さんのお父様がAUNのジーンズを履いて、車椅子で病院に行くと看護師さんから褒められたそうです。

今日の服装、かっこいいじゃん!おしゃれだし、雰囲気も明るくなったね。

看護師さんから褒められたお父様は喜ばれていたそうで、ファッション1つで高齢者の生活が明るくなることが分かります。
おしゃれなジーンズを履くことで外に出て歩きたくなるため、介護予防にも繋がる商品です。

プラスパッドジーンズに興味を持った方は、AUNの公式ホームページからご覧ください。

2、てこの原理で簡単に移乗介助「リフティ・ピーヴォ」

リフティ・ピーヴォは以下のような方にオススメです。

  • ベッドから車椅子に移乗させるのが大変で、慢性的な腰痛もつらい
  • コンパクトかつ経済的にも安い商品で、重い人を運びたい
  • 抗菌性や撥水処理など細かな部分まで工夫されたリフトが欲しい

リフティ・ピーヴォとは、てこの原理を使って楽に移乗介助をできる商品です。

自分と同じ体重の方を運ぶことが日常的な介護現場ですが、他の業界ではほとんどあり得ません。
そのような移乗介助を主に筋力の弱い女性が行っており、腰痛で悩む方が増えているのが現状です。

リフティ・ピーヴォでは、力を使わずに自分より2倍も体重がある人を運ぶことができます。
実際に、1本の指で120kgの方を運んでいる動画(約20秒)がYoutubeで公開されていますので、ご覧ください。

これまで重い人を運ぼうとするとリフトが大きくなったり値段が高くなったりしていました。
しかし、リフティ・ピーヴォはコンパクトかつ安く使える点が魅力と言えるでしょう。

車椅子に敷いておくだけで、外出先でも簡単に乗り換えられる点が非常に便利です。

リフティ・ピーヴォで簡単に移乗できる理由は、てこの原理を自然と発生させられる仕組みになっているためです。

上の図にあるように、支点〜力点の距離が支点〜作用点の距離よりも2倍長くなっていることから、2倍の体重の人でも運ぶことができます。
そのため、介護者が肘を伸ばして距離を長く取ることで、てこの原理を利用して楽に移乗できるのです。

このように誰でも簡単に運べる仕組みが、リフティ・ピーヴォには組み込まれています。
深く考えずとも、おばあちゃんがおじいちゃんを運ぶことができるという点が魅力的です。

リフティ・ピーヴォは、クッションとなる「リフティ」と膝を固定するベルトである「ピーヴォ」の2つで構成されています。
2つとも介護保険に認定されているため、セットで使いやすい商品です。

ただ、物理的な本質は膝ベルトの「ピーヴォ」にあるため、経済的に余裕がない場合はピーヴォだけを購入する選択肢もあります。
病院や介護施設など急いで移乗させなければいけない場所では、ピーヴォだけの方が早く運ぶことができ、丸めてポケットに入れておけるため便利です。

ピーヴォには、マイクロファイバー面ファスナーという特殊な素材が使われています。
マイクロファイバー面ファスナーは柔らかい感触で簡単に剥がせるけれど、巻きつけると極めてしっかり固定できる点が特徴です。

介護分野において身体拘束は禁止されていますが、ピーヴォは本人が簡単に外せるため安心して使用できます。

一方で、リフティと呼ばれるクッションにも多くの工夫が凝らされているのです。
リフティは天然ラテックスフォームという素材を採用しており、体圧分散と抗菌性に優れています。

また、滑り止め加工や撥水処理がなされており、介護現場での実用性が高い商品です。

リフティとピーヴォは共にシンプルな形でありながら、利便性が考え抜かれています。
リフティ・ピーヴォについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひAUNの公式ホームページをご確認ください。

3、楽に移乗でき、介護者の腰痛を軽減「リフトアシストジーンズ」

リフトアシストジーンズは以下のような方にオススメです。

  • 移乗介助の際に腰へかかる負担を軽減したい方
  • 日常的に車椅子を用いており、起立や褥瘡に悩む方
  • 頚椎損傷などで体が麻痺する若年障がい者の方

リフトアシストジーンズとは、おしゃれなデザインながらも移乗時に介護者の腰への負担を減らすことができるジーンズです。
先に紹介したプラスパッドジーンズとリフティ・ピーヴォの良い部分を合わせたような商品になります。

リフトアシストジーンズの側面には、移乗介助をするための持ち手が付いている点が特徴的です。
介助者は膝ベルトのピーヴォと併用することで、てこの原理を用いて楽に移乗させることができます。

介助者だけでなく、ズボンを履く人にとっても使いやすい工夫が多いです。
ゴムウエストの素材で体型を問わず履きやすくなっており、お尻の部分だけは伸びない生地として体重をしっかり支えます。

また、褥瘡を防止するため、後ろのポケットは除いて段差を無くしています。
持ち手部分に関しては、使わないときにドアノブなどに引っかからないよう体に密着させておくこともできます。

実際にリフトアシストジーンズを利用した方からは、以下のような喜びの声が届いているそうです。

今まで車に乗る際、思うように足を上げれず、時間がかかっていました。しかし、リフトアシストジーンズを使うと楽になりました。これから沢山お出かけの機会が増えることを嬉しく思います。

これまでは転ばないようにするため、家に閉じこもらざるを得ませんでした。ですが、リフトアシストジーンズのおかげで安心して外出できます。

リフトアシストジーンズを履くようになってからは、他の装具が不格好に見えてしまいます。

リフトアシストジーンズを履くことで、外を歩けるようになると介護予防にも繋がります。
リフトアシストジーンズのサイズや使い方の動画は、AUNの公式ホームページからご覧いただくことが可能です。

4、ぬめりを予防しながら、消臭効果も期待できる「竹抽出抗菌スプレー」

竹抽出抗菌スプレーは以下のような方にオススメです。

  • 介護現場で発生する不快な臭いを召集したい
  • 免疫力が弱った高齢者のために、カビやコバエの発生を抑えたい
  • 排水溝などに付着したぬめりが気になる

竹抽出抗菌スプレーとは、竹と水だけを使った100%天然素材の抗菌スプレーです。

実は、放置された竹林が問題になっていることをご存知でしょうか?
少子高齢化によって竹林の管理が行き届かない現在では、放置竹林が野生鳥獣の住処になったり土砂災害を引き起こす危険性があったりします。

AUNは島根大学との共同研究した新しい手法により、放置された竹を有効利用することに成功しました。
「人と竹(自然)と動物が共生可能な社会の実現を目指す」というコンセプトでSDGsに貢献しているのです。

竹抽出抗菌スプレーは100%天然由来の抗菌液で、独特のアロマと抗菌性を併せ持っています。
香りには空間を除菌する効果もあるため、臭いが気になる様々な場所で使用可能です。

使い方は、ぬめりや不快な臭いを感じる場所に直接2回噴射するだけ。
排水溝の掃除やゴミ処理の回数が減るため、家事の負担が減るでしょう。

また、高齢者は免疫力が低下しているため、周りの環境を清潔に保つことが必要です。
竹抽出抗菌スプレーでは、カビやコバエの発生を抑え、アンモニア臭が軽減された実験データがあります。

このように天然由来の成分でありながら、消臭や抗菌、ぬめり予防の効果が実現されているのです。

現在、竹を基にして独自に抽出液を作成する手法は特許申請中になります。
竹抽出抗菌スプレーは地元である岡山の特産品にもなっており、社会への貢献度が高い商品です。

竹抽出抗菌スプレーについて興味を持った方は、AUNの公式ホームページも合わせてご覧ください。

5、シートを貼るだけで、抗菌できる「アビエシート」

アビエシートは以下のような方にオススメです。

  • 免疫力が弱った高齢者のために、できるだけ菌を減らしたい
  • 抗生物質を飲んでいても、新しい菌の種類が出るから不安
  • 病院や介護施設で院内感染が発生するのを防ぎたい

アビエシートとは、細菌の形成を阻止する抗菌シートです。
シールのように剥がして大きさも選べるため、どこにでも貼り付けることができます。

アビエシートができた背景として、国の研究機関である産業総合研究所と就実大学との共同研究から生まれました。
抗菌成分を持つアビエチン酸と粘土鉱物であるアロフェンという2つの天然由来成分から作られているそうです。

菌が増殖する要因の1つに、細菌を保護するバイオフィルムという微生物の集合体があります。
バイオフィルムを除去しない限り、菌は根本的に無くなりません。

アビエシートに含まれるアビエチン酸という成分は、細菌がバイオフィルムを作るのを阻止します。
そのため、抗生物質などで菌へ対策する既存の手法とは異なり、細菌そのものが繁殖する能力を奪うのです。薬物耐性菌による院内感染などの対策としても期待されています。

アビエシートを貼り付ける具体的な場所としては、トイレ便座や手すり、電気スイッチなど様々な場所に使用できます。
他にも、机や壁など広い面に貼ることで抗菌効果をより高められるでしょう。

つまり、アビエシートは指先や手のひら等に付着した菌が広まることなく、感染症の予防効果が期待できる商品です。

アビエシートは、2023年秋から展示会などを通じて販売され始めました。
購入を検討する方は、AUNの公式ホームページからお気軽にお問い合わせください。

AUN設立の背景と運営者の思い

AUNというブランド名の由来には、始め(あ)から最後(うん)までという意味や阿吽の呼吸という意味が含まれています。
また、Action for Universal designのAUNを掛けており、「年齢や身体状態などによらず、誰もが生きることを楽しめる空間・時間・モノをつくりたい」という思いが込められているそうです。

ユニバーサルデザインに力を注ぐAUNが立ち上がった背景には、創設者である上田さんの原体験がありました。

上田さんは、もともと半導体業界で働いた後、東京大学の研究員として世界最先端のセンサーをつくっていました。
2011年に大手メーカー企業に入社した上田さんは、震災直後の仙台に単身赴任したりアメリカで事業を立ち上げたりしていたそうです。

しかし、親の老老介護を見過ごせなくなった上田さんは会社を辞め、家族と合流するために故郷である岡山へ戻りました。
岡山で起業するタイミングで、上田さんが持つエネルギーの知識を使いながら地域や人の困りごとを解決しようと決めたそうです。

創業時に親が要介護状態だったこともあり、上田さんは既存の福祉用具を患者目線で捉えました。
その結果、上田さんがつくったAUNというブランドの商品は、徹底した利用者目線で様々な工夫がなされています。

つまり、AUN設立の背景には「自分の親を喜ばせたい」という上田さんの真心があったのです。

このようにして上田さんの原体験から立ち上がったAUNですが、誰もが格好で区別されない社会をつくることを目標にしているそうです。
車椅子に乗っている人や障がいを負った人などが自然に暮らせる状態を目指しています。

そのため、今後は衣服だけでなく、住空間や生活様式なども含めて1日の過ごし方を根本からデザインする予定です。
この記事で紹介した竹抽出抗菌スプレーやアビエシートもその目標に繋がっており、一貫しています。

上田さんは、テクノロジーは生活の中に自然と取り込めるデザインになってこそ、本物のテクノロジーであると考えているのです。
上田さんが印象に残っているエピソードとして「利用者が喜ぶ声を直接聴けたときが嬉しい」と話していました。

商品の使い方が分からない方に対して、出張訪問やビデオ会議で使い方を教えたこともあるそうです。
中には、お礼状をもらうこともあるそうで、子どもからも「お父さんがいいことをしている」と思ってもらえることは親として誇りと言えます。

利用者目線で細かな実用性まで設計されたAUNが、岡山から世界へと広がることを楽しみにしています。

AUNの商品はお試しでレンタルできますので、ぜひ公式ホームページからご覧ください。

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