iTSUMOは以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 認知症の高齢者が徘徊したときに探すのが大変
- 徘徊で一定の範囲から外に出たら通知でお知らせしてほしい
- 取り付けるだけで位置情報が分かる徘徊感知器を探している
iTSUMOとは?
iTSUMOとは、認知症で徘徊される高齢者の方を小型GPS端末(位置情報検索サービス)で見守るサービスです。
認知症の高齢者が徘徊した際に、すぐに見つけられず困った経験を持つ方は多くいます。
普段から外出時に着用する靴や杖などにiTSUMOを取り付けることで、外出した高齢者の居場所が簡単に分かるのです。
徘徊であらかじめ設定したエリアの外に出ると、iTSUMOの端末が自動で検知し、メールでお知らせします。
家族やケアマネージャーなどはスマホやPC、タブレットなどで高齢者の位置を確認できるのです。
画像引用:「iTSUMO」公式ページ
2024年4月1日より、iTSUMO3がリリースされました。
従来のモデルとは異なる特徴として、親機と子機が分かれている点が挙げられます。
据え置きタイプの「ブザー親機」と身に着ける「ブザー子機」が離れることで作動する仕組みです。
これまではドア等にセンサーを取り付けていたため、誰がドアを開けてもセンサーが反応していました。
そこで、作動する際に利用者を特定できるようにバージョンアップしたモデルがiTSUMO3なのです。
iTSUMOのGPSサービスは、開始してから5年の間に全国各地で10,000件以上のお客様に導入した実績があります。
一人ひとりのお客様毎にプランを計画して導入したノウハウと経験を活かしているそうです。
お客様と一緒になって、問題の解決方法や運用プランが提案される点は安心ですね。
iTSUMOの魅力を3つ紹介
1つ目の魅力として、利便性の高さを紹介します。
iTSUMOのGPS端末は、横38.5mm × 縦47.5mm × 薄さ11.85mm・重さ25gと小型で超軽量です。
機能としては充電器に差し込むだけで簡単に起動させることができ、ボタンを長押しすることで緊急時に位置情報をメールで知らせる機能もあります。
家族などが高齢者の位置を知りたい場合はいつでも位置検索することが可能です。
他にも、振動による通知や指定時間での通知など様々な方法で見守ることができます。
2つ目の魅力として、位置情報の精度の高さを紹介します。
iTSUMOでは、準天頂衛星システムみちびきを始めとして、アメリカのGPS、中国のBeiDou、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileoなどを利用しているのです。
実際に、半径50m〜99kmの範囲で設定できるエリア内で、屋外では日本全国どこでも検索誤差は数メートル以下となっています。
iTSUMOは、今後も人工衛星を増やし、位置情報の精度を向上させる見込みです。
3つ目の魅力として、地域の福祉用具店によるフォローを紹介します。
iTSUMOは、利用者に近い場所でサービスを提供できるように、地域の福祉用具店との協力体制に注力してきました。
そのため、使い方に関しての説明や設定・設置、アフターフォローなどを福祉用具店が丁寧に対応可能です。
もし不具合が発生した場合でも、福祉用具店に連絡することで修理・交換を行うことができます。
実際の利用事例
数年前にアルツハイマー型認知症と診断され、1日6回程散歩に行くようになり、行方不明になったこともあり、行方不明になった翌日(約12時間後)30キロ先で保護されたこともあります。
iTSUMOを利用開始。今までは探しに行くときも、行きそうな所を探したり、探してる間に自宅に帰っていたりしてましたが、探しに行くタイミングもわかるし、場所もわかるようになったので、負担が激減しました。
引用:「iTSUMO」公式ページの利用事例
以前に行方不明になったことがあり、お守りとしてiTSUMOを利用していました。普段は遠くに行くことはないのですが、その日は位置検索すると高速で動いている様子がわかりました。結局、名古屋駅から博多駅まで新幹線に乗ってそこで下車、博多駅構内で保護となりました。
駅員さんが発見する際に目印となったのが靴の甲の上の専用カバーです。「本当に助かりました。まさか新幹線に乗るなんて、iTSUMOがなければ絶対に見つけることができなかった。」と話してくださっています。
引用:「iTSUMO」公式ページの利用事例
デイサービスに行く日以外は庭で草むしりをするのが日課なのですが、そのまま知らない間に家の敷地から出ていってしまうことがあるため、iTSUMOの利用を開始されました。
「使い始めてから、今までは庭に姿が見えなくなると心配で、家の外に出て探したりもしましたが、利用後はまず位置検索をします。死角になっていて見えないだけということも多く、家の敷地内にいる時もわかるので安心しています。」とお声をいただきました。
引用:「iTSUMO」公式ページの利用事例
利用までの流れ
認知症の診断を受ける
各市町村で要介護認定を申請する
徘徊感知器を探す
お問い合わせページから、利用する方が住む市区町村を伝える
ケアマネジャーに相談する
ケアマネージャーと福祉用具店が説明・設置を行う
iTSUMOの使用を開始する
→ステップ毎の詳しい紹介は公式ページからご確認いただけます。
iTSUMOには実費オプション機能として、外出後の位置を追跡できるGPS機能があります。
iTSUMO3のアップデートでは、GPSを確認できるスマホアプリについて、なんと一から新しく作り直されたのです。
iTSUMO3を展開するアーバンテックの辻さんは、もともとケアマネージャーとして介護現場と密接に関わってきた経験があります。
その経験もあり「利用者にとってシンプルで使いやすいサービスにしたい」という思いでアプリの改良が進められました。
実際に、上部画像の「位置表示画面」「移動履歴の画面」を見ても、直感的かつ詳細に理解できる設計になっています。
これからも、利用者目線で使い勝手の良い機能が搭載されていくことが期待できるサービスです。
料金表
一般でご利用の方 | 介護保険料でご利用の方 | |
---|---|---|
初期費用 | 10,000円 | 0円 |
月額 | 12,000円(税別) | 1,500〜2,000円(一部税別) ※介護保険負担割合によります |
解約時費用 | 0円 | 0円 |
よくある質問
- 1回の充電でどれくらい使用できますか?
-
使用の状況によって大きく変わりますが、おおむね2から3日に一度充電をしていただくことをお勧めします。
- 雨にぬれても壊れませんか?
-
防水に関してはIP68の完全防水ですので、ご安心ください。
ただし、濡れた状態での充電は故障や火災の原因になりますので、ご注意ください。 - 本体が故障したらどうしたらよいのですか?
-
ご契約いただいている福祉用具店様へご連絡ください。_
故障の原因によっては過失となり本体の交換費用が発生する可能性があります。
開発ヒストリー
iTSUMOが開発されたきっかけは、「介護の業界で働きながら、何か新しい世の中の役に立つものが作れないか」と考えていた2人の出会いです。
年々増加する認知症の方の徘徊に対して、小型GPSを靴に装着する方法で解決しようとiTSUMOの開発が始まりました。
開発過程では、靴の甲にGPSを取り付ける工夫や全国の自治体への確認作業など様々な苦難があったそうです。
結果としてリリースするまでに約2年を費やし、その間にも徘徊による社会問題は深刻化していました。
待ったなしの状況でリリースされたiTSUMOでしたが、初期には福祉用具店に取り扱いを断られることも多かったそうです。
しかし、諦めずに継続し、現在では全国約1,000店の福祉用具店で取り扱われています。
継続できた理由は、最も初めに2人で話し合った「ご利用者に使いこなしもらうため」という言葉でした。
iTSUMOを通じて、一人でも多くの方に認知症の方の徘徊をご家族で保護できる可能性をお伝えし、お困りの方を少しでも減らしたいというのがiTSUMOを開発した想いです。
- 認知症で徘徊される高齢者の位置情報を検索できる徘徊感知器
- 靴や杖などに取り付けるだけで、一定の範囲を超えると通知が来る
- 福祉用具店が使い方に関しての説明や設定・設置、アフターフォローなど対応可能