【例文あり】デイサービスの連絡帳の文例集!季節の挨拶の書き方も解説

「デイサービスの連絡帳に、どんな内容を書こう?」
「毎回同じ内容だと悪いし、たくさんの例文が欲しい」
と考える方もいるのではないでしょうか。

デイサービスの連絡帳は、家族との重要なコミュニケーション手段ですが、書くのが難しいですよね。
だからこそ、丁寧な文章を書くことで、家族との信頼関係につながります。

この記事では、デイサービスの連絡帳にそのまま使える文例集を紹介します。
季節の挨拶から、さまざまな場面の例文まで幅広く用意していますので、ぜひ参考にしてください。

「1月〜12月のおたよりについて、月別の例文を知りたい」という方はこちらの記事でご確認いただけます。

目次

デイサービスの連絡帳の役割

デイサービスの連絡帳は、利用者のご家族とコミュニケーションするために重要です。

日々のケアを正確に記録して伝えることで、家族に安心感を与えるのに役立ちます。

また、連絡帳は、家族が利用者の状態を把握するだけではありません。
ケアマネージャーも参照し、ケアプランの見直しの際に活用されることがあります。

デイサービスの連絡帳は、単なる連絡手段ではなく、家族との信頼関係を深めるための手段です。

家族が連絡帳に求めている内容

デイサービスの連絡帳を書く際は、家族が求めている内容を知っておくことが大切です。

家族が知りたい情報は、以下の3つに分けられます。

  • 健康状態の変化
  • デイサービスでの過ごし方
  • その他特記事項

まず、健康状態については、日常生活に支障がないか、体調や気分に変化が見られたかなどが重視されます。

次に、デイサービスでの過ごし方も家族にとって気になる情報です。
利用者本人がデイサービスを楽しみ、安心して過ごせていることが分かると、家族は安心できます。

さらに、特記事項として、何らかのトラブルが発生した場合や大きな変化は、連絡すると信頼関係が高まる情報です。
家族にとって、連絡帳は介護現場での利用者の状態を知る貴重な情報源になります。

そのため、「しっかり見てくれている」という安心感を与えることを意識しましょう。

誤解を避けるために専門用語は使わない

連絡帳を書く際の注意点として、家族が理解しやすい言葉で利用者の様子を伝えることが大切です。

介護現場で使われる専門用語は、職員にとっては日常的な言葉でも、一般の方には意味が伝わりにくい場合があります。
例えば、「ADL」や「嚥下」などの言葉は、介護に関する知識がない家族には理解が難しい表現です。

こうした専門用語をそのまま使うと、家族が利用者の状態を正確に把握できないだけでなく、誤解を招く恐れもあります。

そのため、「ADL→日常生活動作」、「嚥下→飲み込む力」というように、わかりやすい言葉に置き換えることが重要です。

家族からの返事に対するコメント記入例

連絡帳に家族から返事が書かれているときは、適切なコメントを書くと信頼関係に繋がります。

以下に、ケース別にコメントの記入例を紹介しますので、参考にしてください。

◼️利用者の体調を気にするコメントに対する返事
〇〇様の体調についてご心配されているかと思いますが、サービス中も安定して過ごされています。引き続きスタッフ一同で見守ってまいります。

◼️家族から感謝の言葉があった場合のコメント
温かいお言葉をありがとうございます。スタッフ一同、大変励みになっております。これからも〇〇様が安心してお過ごしいただけるよう努めてまいります。

◼️運動量を増やしてほしいという要望に対する返事
〇〇様のご体調を見ながら、無理のない範囲で運動量を調整してまいります。

このように家族からのコメントに合わせた適切な返事をすることで、施設側と家族の信頼関係がより一層強まります。

【例文】デイサービスの連絡帳の文例集

ここから、デイサービスの連絡帳で使える文例集を紹介します。

以下のように、項目ごとに例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  • 季節の挨拶
  • 入浴
  • 食事
  • 排泄
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 送迎
  • 薬の内服
  • 口腔ケア
  • 認知症の様子
  • スタッフや他の利用者との会話
  • 体調不良・緊急時の対応
  • トラブルがあった場合

それぞれの項目において、家族を安心させるためのポイントも解説していきます。

「季節の挨拶(あいさつ)」の書き方

季節の挨拶は、手紙や連絡帳の冒頭で季節感を伝え、相手への気遣いを表現するのがポイントです。

以下に、春・夏・秋・冬、それぞれの季節に適した挨拶文を3種類ずつご紹介します。

春(3月~5月)

  • 桜の花が咲き誇り、春の訪れを感じる季節となりました。
  • 新緑が眩しい季節、いかがお過ごしでしょうか。
  • 春風が心地よい今日この頃、ますますご健勝のことと存じます。

夏(6月~8月)

  • 梅雨明けとともに、夏本番の暑さが続いております。
  • 蝉の声が賑やかな季節となりましたが、お変わりございませんか。
  • 猛暑が続きますが、体調など崩されていませんでしょうか。

秋(9月~11月)

  • 実りの秋を迎え、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
  • 朝夕の涼しさに、秋の深まりを感じる頃となりました。
  • 紅葉が美しい季節、いかがお過ごしでしょうか。

冬(12月~2月)

  • 寒さ厳しき折、風邪など召されていませんか。
  • 雪の便りが聞かれる季節となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
  • 年の瀬も押し迫り、何かとご多忙のことと存じます。

「入浴」についての書き方

本日は体調が優れないとのことだったので、入浴は控えて清拭で対応いたしました。ご自宅でも様子をご確認ください。

入浴時、背中に軽度の発赤を確認しました。看護師が処置を行い、今後も経過を観察してまいります。

入浴後、「久しぶりに湯船に浸かれて気持ちよかった」と笑顔でお話しされていました。

入浴に関する記載では、利用者の体調や入浴時の様子を家族に伝えるのを意識しましょう。

「食事」についての書き方

本日は大好物の煮物が提供されたため、笑顔で完食されました。食事中、周りの方との会話も楽しんでいました。

食事中にむせ込みが見られたため、横について少しペースを調整しました。その後、特に問題はなく、ゆっくりと食事を続けられました。

本日のメニューには苦手な食材が含まれていたため、一部残されました。好物のデザートを召し上がる際には笑顔が見られましたので、特に問題はないだろうと感じています。

食事について報告する際は、利用者の食欲や嚥下機能の状態などを具体的に伝えるのが大切です。
特に食べ方に変化が見られる場合は、利用者の体調を反映することが多いため、できるだけ丁寧に記録すると良いでしょう。

「排泄」についての書き方

排泄について、今日はいつもより回数が多く見られましたが、特に異常は見られませんでした。

トイレ誘導を行いましたが、少し間に合わず失敗されました。すぐにお着替えをしたところ、リラックスした様子で過ごされていました。

最近は排泄の間隔が少し広がっており、今日もトイレへの誘導時にやや抵抗感がありました。今後も変化がないかを見守り続けてまいります。

排泄に関する記録は、利用者の健康状態を家族に伝える重要な情報です。
デリケートな情報ですが、家族が利用者の体調変化を理解しやすくなるよう配慮した表現を心がけると良いでしょう。

「機能訓練」についての書き方

本日の機能訓練では、バランス運動に積極的に取り組まれていました。歩行も安定しており、他の利用者様と楽しそうにエクササイズを行っていました。

本日は少しお疲れの様子だったため、軽めの運動メニューを行いました。特に問題はなく、運動後はリラックスされていたため、今後も無理のないペースで進めてまいります。

新しくストレッチの運動を試してみましたが、笑顔で「楽しかった」とお話しされていました。今後もバリエーションを増やし、楽しんでいただけるように努めます。

機能訓練について記載するとき、利用者の運動内容や進捗、その日の体調を具体的に伝えることが大切になります。
家族が機能訓練を直接見なくとも、利用者の健康状態を把握できるような書き方が理想的です。

「レクリエーション」についての書き方

本日はカラオケレクリエーションに参加され、昭和時代の歌を楽しそうに歌われていました。他の利用者様とも一緒に盛り上がり、笑顔が多く見られました。

本日のレクリエーションでは、指先を使う手工芸に取り組みました。細かい作業への集中力が高く、完成後はとても嬉しそうにされていました。

本日は秋の遠足イベントとして、近くの公園に出かけました。紅葉を眺めながら散歩を楽しまれ、「綺麗だね」と感動されているご様子でした。

レクリエーションについての記載では、利用者がどのような雰囲気で楽しんでいたかを書くと状況がイメージしやすいです。
家族が利用者の過ごし方を具体的にイメージできると、施設への安心感も高まります。

「送迎」についての書き方

朝のお迎え時は、少し眠そうなご様子でしたが、車内では他の利用者様と楽しそうに会話されていました。到着後は元気にデイサービスに入られました。

朝は少し疲れが見られましたが、車内でお声がけをすると元気に応じてくださいました。天気も良かったため、窓の外を眺めながらリラックスした表情でした。

本日のお迎え時、玄関先でにこやかに待っておられました。車内では普段と変わりなく落ち着いて過ごされ、デイサービスに着くころには元気に「おはよう」と挨拶されていました。

送迎について記載する際は、送迎時の様子を具体的に書くようにしましょう。
送迎時の様子は、「利用者にとってデイサービスが楽しみなのか」を家族が判断できる材料になるためです。

「薬の内服」についての書き方

本日の服薬は、食後にご自分でしっかりと行っていただきました。飲み込みに不安はなく、特に抵抗される素振りもなく服薬していました。

服薬時間に少し抵抗感を示されましたが、声をかけることで無事に内服いただけました。服薬後の体調も問題なく、落ち着いて過ごされています。

今日は少しむせ込む場面があったため、飲みやすい姿勢で服薬をサポートしました。服薬後も元気に活動されており、特にお変わりありません。

薬の内服について記載する文では、利用者が問題なく服薬を行えているかを正確に伝えるのが重要です。
薬の内服は、正確に行うべき内容なので、きちんと記載することで家族が安心できます。

「口腔ケア」についての書き方

本日は歯磨きをしっかりと行っていただき、磨き残しも確認してサポートいたしました。歯茎も健康で、特に問題は見当たりませんでした。

歯磨きに少し抵抗が見られたため、優しく声かけを行いながらケアを行いました。口腔内は清潔に保たれており、むせる様子もありません。

今日は義歯の清掃を行い、装着後も快適そうに過ごされていました。義歯に関しても特に問題はなく、違和感なく会話されていました。

口腔ケアについて書く場合、口腔内の状態や口腔ケアの状況を具体的に記載しましょう。
家族が確認するのは難しい部分なので、具体的に書くことで安心してもらいやすくなります。

「認知症の様子」についての書き方

本日は少し不安定なご様子で落ち着かない表情が見られましたが、職員が隣に座って声かけをすることで次第にリラックスされました。

同じ話を繰り返される場面がありましたが、スタッフがじっくりと耳を傾けると満足そうなご様子で落ち着かれていました。

今日は昼頃に帰宅されると勘違いされる場面がありましたが、安心できるように声かけを行ったところ、他の利用者様とも楽しく過ごされました。

認知症の様子を書き記す際には、認知症による行動とその対応を記載するのが望ましいです。
認知症の症状には日々変化が見られるため、少しでも気になる様子があれば詳しく伝えると良いでしょう。

スタッフや他の利用者との「会話」

本日は他の利用者様と昔話に花を咲かせ、笑顔で会話を楽しんでおられました。話題が尽きることなく、終始にぎやかな様子でした。

スタッフと趣味の話で盛り上がり、絵画の話題では楽しそうにご自身の作品についても語ってくださいました。

本日は少しお疲れのようで、会話が少なめでしたが、スタッフが寄り添って話しかけると微笑んで穏やかに返事をされていました。

スタッフや他の利用者との会話からは、利用者の気分や心の安定感がうかがえます。
利用者が心地よく過ごせていることを具体的に伝えると、家族が安心感を持ちやすいです。

「体調不良」「緊急時の対応」について

本日の昼食後、少し顔色が優れず、検温したところ微熱がありました。安静にしていただき、水分補給をこまめに行い、午後の活動は控えめにしました。

入浴後、ふらつきが見られたため、座って休んでいただき、バイタルチェックを行いました。血圧は正常範囲で落ち着きを取り戻されましたが、しばらく見守りを続けました。

本日、胸の不快感を訴えられたため、速やかに看護師が対応し、ご家族へも連絡いたしました。その後、安心して穏やかに過ごされていますが、経過観察を続けています。

体調不良や緊急時の対応を記載する文では、利用者の状態やスタッフが行った対応を丁寧に伝えることが大切です。
緊急時にも冷静かつ的確な対応がなされたことを知ると、家族は安心できます。

「トラブル」があった場合の書き方

本日、他の利用者様との会話中に少し言い合いになりましたが、スタッフがすぐに対応し、双方が納得されたご様子でした。その後は穏やかに過ごされました。

レクリエーション中に転倒しかけましたが、スタッフがすぐに支え、怪我もありませんでした。ご本人も安心され、レクリエーションを引き続き楽しんでおられました。

昼食の際、お箸を落としてしまったことで驚かれ、不機嫌なご様子が見られましたが、スタッフが新しいお箸を準備すると、安心して食事を再開されました。

トラブルがあった場合、トラブルの状況や施設側の対応を詳細に伝えることが大切です。
トラブルの発生は避けられない場合もありますが、発生後に丁寧な対応をすることで信頼関係を保つことができます。

まとめ

この記事では、デイサービスの連絡帳に使える文例集を紹介しました。

デイサービスにおいて、連絡帳は家族と信頼関係を構築するための重要なコミュニケーション手段です。
分かりやすい言葉で、利用者の状況を適切に伝えることで、家族が安心できます。

具体的な例文としては、以下のような項目で紹介しました。

  • 季節の挨拶
  • 入浴
  • 食事
  • 排泄
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 送迎
  • 薬の内服
  • 口腔ケア
  • 認知症の様子
  • スタッフや他の利用者との会話
  • 体調不良・緊急時の対応
  • トラブルがあった場合

それぞれの項目ごとに、ご家族を安心させるためのポイントも解説しています。
ぜひこの記事で紹介した文例集を参考にして、ご家族と良好な関係を築いてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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