要介護度3の状態とは?認定される基準を解説!介護等級の区分について要介護4との違いも紹介

この記事で解決できるお悩み

  • 家族が要介護3と認定されたけれども、どのような状態かわからない
  • 要介護3と認定されるためには、どうしたらいいの?
  • 要介護4との違いは?

要介護2から要介護3へ上がると、高齢者の自立が少なくなり不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、要介護3の状態や症状といった基本的な内容から、認定されるための基準や今後の対応方法についても丁寧に解説します。

要介護3の方への対応の仕方について5分ほどで理解できますので、ぜひご覧ください。

目次

要介護3とは?

基本的に24時間介護を必要とする状態

要介護3の方は、自立した生活ができなくなっており、日常生活のためには介助が必要です。例えば、1人では着替えができなかったり、トイレや入浴の際にも介助が必要になります。

また、認知症を患っている場合が多く、特にその場合は、コミュニケーションや精神的なサポートが必要です。

このように、要介護3の要介護者は自立した生活を営むことができず、日常生活の中でも困難に遭遇することが多くあります。

要介護3の方は、介護が必要な点が多いため、介護士や看護師など専門の介護スタッフによる支援が必要です。在宅介護に加え、入院先やグループホームなどの施設にいても、要介護3の方は適切なケアを受ける必要があります。

要介護3の要介護者が抱える症状

要介護3の症状は、身体・精神の状態によって異なりますが、一般的に以下のような症状があります。

  • 身体的には、主に移動や基本的な生活動作において自立しにくいことが特徴です。
  • 日常生活のスキルでは、食事や掃除、洗濯などの日常生活のスキルにおいて自立することが難しいです。
  • 精神的には、うつうつやパニック障害などの精神障害をを患っている場合があり、自己主張やコミュニケーションが困難な場合がある。
  • 認知症を発症する場合が少なくありません。記憶力や認知能力に障害があり、日常生活の中で困難が生じてしまいます。

要介護3の認知機能

要介護3の要介護者は、認知障害を持っていることが多いですが、その程度は様々です。

認知機能について、特に欠けていることが多いのは以下のような能力です。

  • 記憶力
  • 注意力
  • 物理的空間認知
  • 時間認知
  • 数学的思考能力
  • 語能力

これらの認知障害があることで、日常生活の中でも困難が生じます。

要介護3に区分される方の平均年齢

要介護3の平均年齢は以下の表のようになっており、85〜89歳の割合が大きくなっています。

また、要介護1・2に比べて、95歳以上の人数が多くなっています。

年齢人数
40~64歳21,100人
65~69歳23,500人
70~74歳59,000人
75~79歳88,400人
80~84歳153,900人
85~89歳226,800人
90~94歳207,000人
95歳以上111,600人
参考:厚生労働省による「介護給付費等実態統計

要介護3に認定されるには?

要介護3と認定されるための判断基準

“要介護認定等基準時間”は、日本の厚生労働省が定めた介護にかかる時間の度合いを要介護認定の基準にしたものです。その人の能力や介助の方法から統計データに基づき推計された介護に要する時間を分単位で表したものです。

要介護3の場合は、日常的な身体介助や歩行、機能訓練などにかかる時間が「70分以上90分未満または、これに相当する状態」が認められています。

要介護3と認定されるための判断基準は、日本の医療保険制度によって定められています。基本的に、要介護3と認定されるためには、介護対象者が次のような状態にあることが必要です。

  1. 身体的・精神的な健康状態が悪化し、独立した生活ができなくなっている
  2. 日常生活の基本的な動作に対する介護が必要である
  3. 24時間以上の介護が必要である

介護等級の認定により得られるメリット

要介護3と認定されることにより、特別養護老人ホーム(特養)を利用することができるようになります。 特別養護老人ホームとは、 安い費用で充実したサービスが受けられる人気の施設です。

また、要介護3は認知症による徘徊が増える段階でもあり、徘徊感知機器のレンタルもできるようになります。

要介護3の方が受けられるサービスについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

介護等級の区分

要介護3と要介護4の違い

介護保険において、介護等級は、5段階に分類されています。要介護3と要介護4の違いについて、どちらも24時間の介護を必要とする点では同じですが、要介護4になると介護が無い場合はほとんど何もできない状態になります。

また、要介護4は認知能力の低下により、問題行動などを起こすため、24時間の介護が必要になります。そのため、施設に入居することも多いです。

まとめ

この記事では、要介護3の状態や症状、求められる介護について解説しました。

要介護3の状態としては

  • 基本的に24時間介護を必要とする状態
  • 要介護3の要介護者は、認知症を患うことが多くなる
  • 介護に必要な時間が1日あたり「70分以上90分未満または、これに相当する状態」

最後に、要介護3と要介護4の大きな違いは、自立できることの範囲の違いです。

要介護4になると、ほとんど自分では何もできなかったり、問題行動を起こしたりするため、24時間の介護がほぼ必須になります。結果として、施設に入居する方が多いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

要介護4の状態や対応の仕方について解説している記事も上げています。
要介護3から要介護4に変わったことに気づくきっかけにもなりますので、ぜひご覧ください。

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