この記事で解決できるお悩み
- 家族が要介護5と認定されたけれども、どのような状態かわからない
- 要介護5と認定されるためには、どうすればいいの?
- これ以上悪化させたくないときは、どうすればいいの?
要介護4から要介護5へ上がると、要介護者が寝たきりになり不安になる方も多いかと思います。
この記事では、要介護5の状態や症状について詳しく紹介し、認定されるための基準についても丁寧に解説します。
要介護5の方の状態や対応の仕方について5分ほどで理解できますので、ぜひご覧ください。
要介護5とは?
最も症状が重く、介護が必須の状態
要介護5の要介護者は、身体的にも精神的にも非常に衰弱しているため、基本的な生活動作を自分でできないことが多いです。24時間の介護が必要な状態であり、医療的な介入も必要な場合があります。要介護5の要介護者には、専門の介護士や看護師が対応することもしばしばです。
要介護5の場合、立ち上がって歩くことが困難で、寝たきりの状態が多くなります。
また、自立しての生活ができなくなっているため、ストレスや不安などを感じています。自分の身体を思うように動かせなくなるため、鬱になったり不安や絶望感を抱くようになったりします。
要介護5の要介護者が抱える症状
要介護5の要介護者は、身体的にも精神的にも非常に弱っているため、様々な症状を抱えています。
- 1人では動きにくく、移動ができない
- 水や食事を飲み込むことが難しい
- 排泄にはおむつが必要
- 睡眠障害や、1人で寝返りを打てない
- 身体の痛みや痙攣などの症状がある
- 社会的活動に参加することが困難になり、社会的孤立を感じる
要介護5の認知機能
厚生労働省が出した「国民生活基礎調査の概況」によると、要介護5になる原因は、1位が脳卒中、2位が認知症とされています。
そのため、要介護5のほとんどの高齢者が脳卒中か認知症による認知機能の衰えがあると考えられます。
結果として、記憶力や認知能力、空間認知能力、語言能力、解釈能力などが低下し、自己の身体や環境に適応することが困難になっています。
介護レベル5の要介護者が気を付けるべきこと
要介護5の要介護者は、自分の意思で動くのが難しくなっているため、特に注意することが必要です。
まず第一に、自分で危険なことをすることはまず避けるべきです。例えば、包丁を使った料理などをすると危険です。しかし、今までの自分はできていたと思い、刃物を触ったりすることもありますので、危険なものをできる限り手の届く位置に置かないようにしましょう。
また、自分の判断で必要な医療的処置を決めることはさせてはいけません。可能な限り、医師や看護師の指導のもと、処置を受けることが重要です。
最後に、要介護者にとって精神的なサポートを受けることは非常に重要です。要介護5ともなると、病気や障害によって常にストレスや不安を感じています。そのため、安心して話せる人とのコミュニケーションを大切にしましょう。
介護レベル5に区分される要介護5の平均年齢
要介護5の平均年齢を以下の表にまとめました。
年齢 | 人数 |
---|---|
40~64歳 | 16,400人 |
65~69歳 | 17,500人 |
70~74歳 | 39,200人 |
75~79歳 | 55,500人 |
80~84歳 | 89,800人 |
85~89歳 | 129,500人 |
90~94歳 | 123,300人 |
95歳以上 | 81,500人 |
要介護5に認定されるには?
要介護5と認定されるための判定基準
要介護レベルの認定は、厚生労働省が定めた「要介護認定基準時間」を基に行われます。
一次判定は、認定調査員による「認定調査」とかかりつけ医による「主治医意見書」の情報が必要です。それらをコンピューターで処理し、1日に必要な介護の目安時間である「要介護認定等基準時間」を算定します。要介護5では、最長の「110分以上またはこれに相当する状態」が認定基準となります。
その後、二次判定において、保健・医療・福祉などの学識経験者による「介護認定審査会」で一次判定結果を審査します。その審査結果を基に、介護等級の区分が決定されます。
要介護5と認定されるためには、以下の状態が挙げられます。
- 生活の質が大きく低下し、介護によって身体的な症状を改善することができない
- 社会的な活動が制限され、精神的な負担が大きい
- 24時間の介護が必要で、自分の身体状態や環境に適応することが困難
要介護5の認定により得られるメリット
要介護5になると、日常生活のほぼ全てで介護が必要になります。
そのため、毎月定額のサービスを利用することで、比較的割安になるでしょう。
要介護5の方が受けられるサービスについては、こちらの記事で解説してますので、ぜひご覧ください。
まとめ
この記事では、要介護5の状態や症状、求められる介護について解説しました。
要介護5の状態としては
- 24時間介護が必須の状態
- 要介護5のほとんどの高齢者が脳卒中か認知症による認知機能の衰えがある
- 認定基準は介護に必要な時間が1日あたり「110分以上またはこれに相当する状態」
要介護5では、刃物を触るなど自分で危険なことをすることはなるべく避けられるように対策しましょう。また、医師や看護師の指導のもと、適切な処置を受けることが重要です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。