通所介護(デイサービス)とは?サービス内容や対象者、料金を簡単に解説!利用する目的・役割や1日の利用例について紹介

この記事で解決できるお悩み

  • 家族の介護負担から1日でも解放されたい
  • 通所介護(デイサービス)とはどんなサービス?
  • デイサービスを利用するまでの流れを知りたい

この記事では、通所介護(デイサービス)で得られる効果やデイサービスの具体的なサービス内容について紹介しました。

家族の介護に負担を感じている方や、両親に高齢者同士の交流を取らせてあげたい方はぜひご覧ください。

目次

通所介護(デイサービス)とは?

デイサービスとは、要介護者が日帰りで介護施設に通い、利用できる介護サービスです。

高齢者が自宅で感じる孤立感を解消したり心身機能を維持したりすることで、利用者ができる限り自宅で自立した日常生活を送ることができるように支援します。

主に在宅介護を受けている要介護者が利用することが多く、入所して施設で宿泊することはありません。

施設内で受けられるサービスは、食事や入浴、排泄などの日常生活の支援、機能訓練などです。また、利用者が楽しく通うことができるようにトランプや脳トレ、書道、陶芸、生け花など様々なレクリエーションがあります。

また、基本的に自宅から施設までの送迎を行ってもらうことが可能です。

デイサービスの目的や役割

デイサービスの役割は大きく、以下の3つがあります。

  • 外出し、他の利用者と交流することで、孤立感を解消する
  • 看護や介護に関する知識を持ったスタッフによる適切な介護を提供する
  • 在宅介護で生じる家族の身体的・精神的負担を軽減する

デイサービスは、楽しく健康を維持できるプログラムになっています。

対象者・利用条件は?

デイサービスの対象は、要介護1〜5の認定を受けた方となっています。
要支援1・2の方はデイサービスを利用できません。

しかし、要支援者の場合、介護保険サービスではなく介護予防としてデイサービスと同じ内容のサービスを利用できます。
詳しくは、こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

利用料金は?

デイサービスの利用料は、要介護度や事業所の規模、利用時間によって設定されています。
自己負担1割で利用する場合、9時から16時までで約1,200円ほどです。

デイサービスを9時から16時まで利用した場合の利用料金の目安は次の通りです。

要介護度自己負担額(1割)
要介護1645円
要介護2761円
要介護3883円
要介護41,003円
要介護51,124円
参照: 厚生労働省「どんなサービスがあるの? – 通所介護(デイサービス)」

なお、食費やおむつ代などの日常生活費用は、別途負担する必要があります。

デイサービスの内容

ここからは、デイサービスで受けられるサービスの内容をご紹介します。

主に5つのサービスに分けることが可能です。

  1. 食事
  2. 入浴
  3. 機能訓練
  4. レクリエーション
  5. 送迎

それでは、それぞれのサービス内容について詳しく見ていきましょう。

1、食事

デイサービスでは、食事の提供を行っています。
利用者は午前から夕方にかけて施設で生活するため、昼食・夕食・おやつが提供されることが多いです。

栄養バランスの考えられたおいしい食事を、要介護者が飲み込みやすい形態で提供されます。

他の利用者とコミュニケーションを取りながら食事を楽しめるため、自宅で1人で食べるよりも満足感があるのが特徴です。

また、施設によっては、帰る際に、お弁当を購入できる施設もあります。

2、入浴

デイサービスでは、高齢者の身体を清潔に保つサポートも行います。

1人暮らしや在宅介護だと入浴が難しいことも多いですが、デイサービスでは入浴スタッフによる見守りや介助を受けながら、安心して入浴することができます。

入浴することで身体を清潔に保つと同時に、リラックスできて精神的なストレスの解消にも繋がります

施設によっては、寝たきりの状態でも入れる機械浴を提供することも可能です。

3、機能訓練

デイサービスに到着すると、まずは血圧、体温、脈拍の測定などの健康チェックをします。
健康チェックをすることで、入浴や機能訓練を行うべきかを判断するのです。

もし、健康チェックの結果、いつも通り行ってはいけないと判断された場合、入浴をキャンセルしたり、機能訓練の強度を弱めたりとサービス内容を柔軟に変更します。

機能訓練は日常生活に必要な動作の改善・維持するための訓練です
身体だけでなく脳の認知機能の低下を防ぐトレーニングも含まれます。

具体的には、歩行訓練やラジオ体操、脳トレ、ストレッチ、マッサージなどです。
大人数で行う訓練では、他の利用者と声を掛け合って楽しめるプログラムとなっています。

また、口腔ケアもデイサービスで提供しているサービスの一つです。
口腔ケアの目的には、歯磨きで口を清潔に保つことだけでなく、健康維持や口腔機能の改善もあります。

口腔ケアの機能訓練では、口のマッサージや咀嚼や嚥下の機能訓練などが行われています。

4、レクリエーション

デイサービスでは、利用者が楽しみながら機能訓練できるレクリエーションがあります。

施設によってレクリエーションの内容は異なりますが、障害のある方でも安全に楽しめるため、安心して参加可能です。

具体的なレクリエーションの活動には、桜の名所を回るドライブやチームごとにお題に合わせて絵を完成させるゲーム、お題に合わせて連想する脳トレなどがあります。

このように、みんなで楽しみながら気分転換やストレスの解消、身体機能の維持・向上などが可能です。

5、送迎

デイサービスを利用するときは、行き道も帰り道も送迎が可能です。

どのような状態の利用者でも安全に通えるように、車いすのまま乗ることができるリフトなどが用意されています。

ただし、送迎できる距離として車で30〜40分以上の距離よりも遠い場合は、ご家族の送迎が必要になることが多いです。

デイサービスを受けるには?

申請までの流れ

デイサービスを利用するには、以下の手順で申請をする必要があります。

  1. 要介護認定を申請する
  2. ケアマネジャーに相談する
  3. ケアマネージャーにケアプランを作成してもらう
  4. 事業所を選び、見学や体験に行く
  5. ケアマネジャーに契約したい旨を連絡する
  6. 契約の手続きを行う

デイサービスの実際の流れの例

デイサービスで過ごすときの流れを見ていきましょう。

時間サービス内容
8:30自宅までお迎え、健康状態のチェック
9:30入浴
10:30機能訓練、体操など
12:00昼食、服薬の介助、口腔ケア
13:30機能訓練、体操など
15:00おやつ、休憩
16:00レクリエーション
17:00自宅までお送り

入浴や食事、機能訓練、レクリエーションなどがバランスよく配置されています。
様々なプログラムを楽しみながら、充実した一日を過ごせるでしょう。

なお、上記で紹介したのはあくまでも一般的な例ですので、実際の流れは事業所により異なる場合があります。

まとめ

この記事では、要介護者が日帰りで利用できる通所介護(デイサービス)について紹介しました。

通所介護は、高齢者が自宅で感じる孤立感を解消したり心身機能を維持したりするために施設に通って介助や機能訓練、レクリエーションを受けられるサービスです。

デイサービスでは、1日1,200円ほどで、以下のようなサービスをバランスよく受けられます。

  • 食事
  • 入浴
  • 機能訓練
  • レクリエーション
  • 送迎

デイサービスを利用したい場合は、要介護1〜5の認定を取得し、ケアマネージャーへ相談しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

通う形ではなく自宅で介護を受けられる訪問介護について、この記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

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