認知症対応型デイサービス(通所介護)とは?若年性アルツハイマーの方にオススメのサービス内容や料金、選び方を紹介!

この記事で解決できるお悩み

  • 家族の認知症への対応をどうすればいいか分からず、精神的な負担が大きい
  • 認知症に対応しているデイサービスの内容や利用条件は?
  • 認知症対応型デイサービスはどうすれば利用できる?

この記事では、認知症対応型デイサービスについて丁寧に説明します。

この記事を読めば、認知症の方がデイサービスを利用する際に気を付けるべきポイントが分かりますので、ぜひご覧ください。

目次

認知症対応型デイサービス(通所介護)とは?

認知症対応型デイサービスとは、認知症の方に対して、日帰りで日常生活の支援や生活機能訓練を行うサービスです。一般的な通所介護では行えないような専門的なケアを含んでおり、認知症の方が安心して生活できるデイサービスになります。

具体的なサービス内容は、車での送迎や食事、入浴などの生活支援からレクリエーションや機能訓練まで様々です。

引きこもりがちな認知症の方に対し、心身機能の維持や回復、地域との交流を促します。
認知症対応型デイサービスを利用することで、孤立感によるストレスを軽減したり家族の介護負担を軽減したりする効果が期待できます。

施設の種類には以下の3種類があるため、利用者の状況や趣向に合わせて選ぶようにしましょう。

  • 単独型:認知症対応型デイサービスを単独で運営
  • 併設型:特別養護老人ホームなど他の福祉施設に併設して運営
  • 共用型:グループホームのリビングなど施設の一部で運営

対象者・利用条件

認知症対応型デイサービスの対象者は、以下の条件を満たしている方です。

  • 要介護1~5の認定を受けていること
  • 認知症と診断されていること
  • 施設がある市区町村に住んでいること

なお、要支援の方でも認知症の診断を受けている方であれば、「介護予防認知症対応型通所介護」を利用できるため安心です。

費用・料金表

認知症対応型デイサービスの利用料金は、施設のタイプによって異なります。

以下の表は、7〜9時間デイサービスを利用した場合の料金目安です。(1割負担)

介護度単独型併設型共用型
要支援1856円769円482円
要支援2956円859円510円
要介護1989円889円520円
要介護21,097円984円539円
要介護31,204円1,081円557円
要介護41,312円1,177円575円
要介護51,420円1,272円595円
参考:厚生労働省による「通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護

通所介護(デイサービス)との違い

ここでは、認知症対応型通所介護と一般的な通所介護(デイサービス)の違いを解説します。

大きな違いとして「定員数」「地域」「認知症患者への対応」が異なるため、表にまとめました。

異なる点認知症対応型通所介護一般的な通所介護
定員数12人以下12人以上
地域の制限施設の所在地域に居住地域による制限はない
認知症へのケア専門的な対応が可能認知症への特別対応なし

認知症対応型デイサービスの定員数は12人以下に絞られています。
定員が制限されることで、1人当たりの介護が手厚くなり、安心して過ごすことができるでしょう。

また、認知症に対する専門的なケアが期待できる点が魅力です。利用者に優しく寄り添った適切なケアを受けられます。

なお、認知症対応型デイサービスの場合、原則として自分が住んでいる市町村の施設でなければ利用できませんので注意しましょう。

一般的な通所介護について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

サービス内容

ここから認知症対応型デイサービスの内容について紹介します。

主なサービス内容としては、食事や入浴、排せつなどの日常生活支援や機能訓練、レクリエーションを行います。

それぞれのサービスにおいて、定員が小規模なこともあり、利用者の状態に合わせて適切な対応が受けられます。

脳血管疾患やアルツハイマー病などにより認知機能が低下している方にとって機能訓練はとても重要です。
機能訓練の例としては、歩行訓練や起き上がり訓練、口腔機能の向上を目指す訓練、脳トレなど様々な種類があります。

利用者の心身状態に応じて、機能訓練の種類が適切に修正されるため安心です。

なお、自宅から施設までの往復は、施設側の車で送迎してもらうことができます。
誰でも乗車しやすい配慮がされており、家族にとっても嬉しいサービスです。

認知症対応型デイサービスを利用するには?

申請手続きの流れ

認知症対応型デイサービスを利用したい場合は、以下の6ステップで利用手続きを行うとよいでしょう。

  1. 要介護認定を受ける
  2. 主治医により、認知症と診断される
  3. ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する
  4. 希望する施設を選び、見学・体験を行う
  5. 施設側と利用者・家族で面談を行い、要望を擦り合わせる
  6. 施設と契約を締結し、サービスの利用を開始する

主治医による認知症の診断が必要ですので、忘れないようにしましょう。

事業所を選ぶポイント

事業所を選ぶときは、必ず見学に行くようにしましょう。

見学の際に見るポイントとして、まず職員のケアを確認することが重要です。

認知症に対して理解が深いかどうか、ケアは丁寧かどうかを見ることで、その事業所に通うときの安心感が変わります。

また、デイサービスでは1日生活するため、施設の雰囲気が自分に合うかどうかを確認しましょう。
職員は話しやすそうか、利用者同士の関係性が築けているかを判断することをオススメします。

実際に利用者や利用者の家族と話したい場合は、運営推進会議に参加するのもよいでしょう。
運営推進会議とは、半年に1度開催される地域密着型施設の会議です。

地域住民であれば誰でも参加が歓迎されているため、一度足を運んでみると利用者の内情が分かりやすくなります。

まとめ

この記事では、認知症対応型デイサービスについて紹介しました。

認知症対応型デイサービスは、認知症の方に対して、日帰りで日常生活の支援や生活機能訓練を行うサービスです。

対象者に該当する利用条件は、以下の3つになります。

  • 要介護認定を受けている
  • 認知症の診断されている
  • 事業所と同じ市町村に住んでいる

サービスの内容は、食事や入浴、排せつといった日常生活の支援から機能訓練やリハビリテーションまで様々です。

認知症に対して、専門的な知識を持った職員が利用者の状態に応じてサービスを行うため安心できます。

認知症対応型デイサービスを利用する場合は、医師から認知症の診断を受け、ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談するのがよいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

認知症の方の地域密着型サービスには、グループホームもありますので合わせてご確認ください。

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