看護小規模多機能型居宅介護とは?看多機(かんたき)の料金表やデメリットを解説

この記事で解決できるお悩み

  • がん等の病状が不安定だが、在宅での生活を続けたい
  • 看護小規模多機能型居宅介護のサービス内容や費用を知りたい
  • 看護小規模多機能型居宅介護に契約するまでの流れは?

この記事では、看護小規模多機能型居宅介護のサービス内容について簡単に理解できるように解説しています。

利用するメリット・デメリットなどの判断基準を知れて、検討しやすくなりますのでぜひご覧ください。

目次

看護小規模多機能型居宅介護(かんたき)とは?

小規模多機能型居宅介護(しょうたき)との違い

看護小規模多機能型居宅介護(看多機)とは、医療が必要な高齢者に対して在宅介護を続けられるように支援する介護保険サービスです。

サービス内容は、簡単に言うと、「訪問看護」と「小規模多機能型居宅介護」を組み合わせたサービスとなっています。

具体的には、デイサービスの「通い」や短期間入所できる「泊まり」、自宅に訪問してくれる「訪問」、看護師による「訪問看護」を受けることが可能です。

医療が必要な介護度の高い人や退院直後で状態が不安定な人であっても、住み慣れた環境で地域の人と交流しながら生活することを目標としています。

看多機は、以下のような症状を持つ方にオススメのサービスです。

  • 退院直後の在宅生活へスムーズに移行したい方
  • がん末期等の看取り期や病状が不安定になったときでも在宅生活を続けたい方

基本的に、24時間365日いつでもサービスを受けられるため安心です。

小規模多機能型居宅介護について、こちらの記事で詳しく解説していますので合わせてご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

まず大きなメリットとしては、1つの事業者と契約することで「通い」「泊まり」「訪問」「訪問看護」が受けられるようになることです。

そのため、利用手続きが1回で済むだけでなく、看護職や介護職の方と顔なじみになり安心しやすくなります。

また、比較的小規模ですので、利用者一人ひとりの体調や家族の希望に合わせてサービスを提供可能です。

デメリット

看多機の大きなデメリットとして、希望通りにサービスが受けられない可能性があることです。
基本的に24時間365日いつでも利用可能ですが、他の利用者との兼ね合いで職員側が対応できないこともあります。

また、看多機には専属のケアマネージャーが配置されており、事業者と契約する際に自動で契約されることになります。

そのため、既に契約しているケアマネージャーを変更しなければならない場合があることもデメリットとして挙げられるでしょう。

対象者・利用条件

看護小規模多機能型居宅介護の対象者は、以下の条件です。

  • 要介護1~5の認定を受けている
  • 利用する事業所の所在地に住民票がある

なお、常に医療機関での治療が必要であるという方は利用できませんので、注意しましょう。

費用

看多機の料金について表でまとめました。
あくまでも目安として参考にしていただけると嬉しいです。

介護度同一建物に居住していない方同一建物に居住している方
要介護112,341円11,119円
要介護217,268円15,558円
要介護324,274円21,871円
要介護427,531円24,805円
要介護531,141円28,058円
参考:厚生労働省による「看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

サービス内容

ここから、看護小規模多機能型居宅介護で受けられるサービス4種類について紹介します。

具体的には、看護師による「訪問看護」・デイサービスへの「通い」・短期間の「泊まり」・希望に応じた「訪問」のそれぞれを解説します。

訪問看護

訪問看護は、医師の指示のもと、看護師や保健師が医療ケアを行うサービスです。
家族ではどうしても対応できない介護に関して、医療関係者による適切な対応を受けられます。

また、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などによる機能訓練を行うことも可能です。

通い

介護施設に通い、入浴や食事、排せつの介助を受けられます。

施設に通うことで、生活リズムが保たれたり、外出して地域の人々と交流することで、ストレスの解消になったりするメリットがあります。

自宅から介護施設までの送迎も用意されているため、家族としても安心です。

泊まり

泊まりは、施設への1週間ほどの入所です。利用者によって宿泊期間は異なります。

宿泊している間は、看護や医学的管理のもとで日常生活の介護や機能訓練、医療などの様々なサービスを受けることが可能です。

介護する家族の負担を軽減することができます。

訪問

訪問は、夜中に就寝の介助を依頼するなど柔軟に利用できるサービスです。

利用者の希望によって、買い物に同行したり、服薬の管理を行ったりなど様々なサービスが受けられます。

看多機を利用するには?

申請から手続きまでの流れ

看護小規模多機能型居宅介護を利用するには、以下の5ステップが必要です。

  1. 要介護の認定を受ける
  2. 利用したい事業所を選ぶ(ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談可能)
  3. 希望する事業所が決まれば、直接問い合わせて申し込む
  4. 施設側と利用者・家族が面談して、疑問点や不安などを確認する
  5. 契約を締結する
  6. 事業所専属のケアマネージャーがケアプランを作成する
  7. ケアプランに沿ってサービスを利用開始

ケアマネージャーがいない場合は、地域包括支援センターなどに相談するのもよいでしょう。

まとめ

この記事では、看護小規模多機能型居宅介護を検討する方に向けてサービスの内容や費用を解説しました。

看護小規模多機能型居宅介護は、1つの事業者と契約することで、「通い」「泊まり」「訪問」「訪問看護」が受けられる介護保険サービスです。

24時間365日いつでも受けられるメリットがある一方、他の利用者との兼ね合いにより、思い通りの時間で利用できない可能性もあります。

看多機を利用するには、ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談する必要があります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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