異業種交流（いぎょうしゅこうりゅう）

異業種交流とは、異なる業種や職種の人々が集まり、提携や協力を行うことを指す。

お互いの業界や仕事の内容、経験、知識などを共有することで、新しい発想を生み出すことができる。

福祉に関連する事業の関係者は保健や医療、介護など多岐にわたるが、彼らが交流することで様々な介護ニーズに対応できるようになる。
そのため、行政や社会福祉協議会、NPO法人、住民など、官民一体で地域包括ケアシステムを推進することが必要。

異業種交流は、介護の現場では、他の分野で活躍している人たちと出会い、それぞれの知識や経験を共有することで、より良いサービスを提供するためのヒントを得る場だ。

例えば、介護の現場で働く人が、IT企業の人と交流すれば、介護の記録をデジタル化したり、利用者さんの見守りシステムを開発したりするためのアイデアが生まれるかもしれない。
また、地域で農業を営む人と交流すれば、利用者さんが楽しめるレクリエーションの幅が広がったり、新鮮な食材を使った食事を提供できるようになるかもしれない。

異業種交流の目的は、それぞれの専門分野だけでは見えなかった課題や可能性に気づき、新しい価値を生み出すことにある。
介護の現場だけでは、どうしても同じような価値観や考え方で動いてしまいがちだが、異業種の人たちと交流することで、固定観念を覆し、利用者さんにとって本当に必要なケアとは何かを改めて考えるきっかけになるだろう。