【研修素材集】介護の内部研修テーマ15選を紹介!勉強会でネタ切れにならないコツも解説

こんな悩みを持つ方にオススメの記事です。

  • 介護の内部研修のテーマを知りたい
  • 研修を面白くするには、どうすればいいんだろう?
  • 研修の準備時間を減らしたい!

この記事では、介護における内部研修テーマ15選をご紹介します。

さらに、研修の準備に使う時間を減らしつつ受講者の満足度を高める方法についても解説しますので、ぜひご覧ください。

目次

内部研修をする前に必要なこと

介護における内部研修の目的

介護現場で内部研修を行う主な目的は、スタッフの専門知識と技術の向上です。
内部研修を行うことで、常に最新の知識をスタッフに共有できたり、現在のケアをより良くするためのアイデアを提案できたりします。

さらに、内部研修ではスタッフのモチベーションを向上させることも可能です。
新しい技術を身に付けたりキャリアが明確になったりすることで、仕事へのやる気を高めることができます。

そのため、目的が達成されるのであれば研修の形は問われません。
講師が話さず、むしろ受講する人が積極的に参加する形式にした方が確実に盛り上がるでしょう。

勉強会で使う研修資料の作り方(無料)

ここから、具体的にどのような流れで研修の準備を行い、実施するのかをご紹介します。

  1. 研修前にブログやYotubeなどの媒体から情報を収集し、研修のテーマを決める
  2. 研修内で、テーマについての記事を参加者全員で読む
  3. 読み終わったら、お互いに学んだことや意見を言い合う
  4. 研修後に、研修中の話し合いで得られた気づきを各自が現場で実践する

この流れで研修を実行すると、受講者参加型の研修を簡単に行うことができます。

この研修のメリットは事前に研修資料をつくる必要がないことに加えて受講者に考えさせられる点です。
受講した人も自分で考えることによって、学びが深まり実践に繋がりやすくなります。

また、過去の研修で出た意見をストックしていくとよいでしょう。
そうすることで、回を重ねるごとに準備時間は軽減し、受講する側としても新しい視点が得られやすくなるため学びの多い勉強会になります。

そのため、「毎回の研修資料をつくるのに苦労している…」という方は、研修前にトピックだけを決め、研修の中でコミュニケーションしながら進めていくとよいでしょう。

鉄板の研修テーマ

ここからは、様々な研修テーマ15選を紹介していきます。
参考になりそうだと感じるネタがあったら、ぜひ使ってみてください。

「認知症」の勉強会

認知症の勉強会は、患者に対する理解を深めるための重要な研修テーマです。

具体的には、認知症の基本的な知識、進行の特徴、患者とのコミュニケーション方法、日常生活支援などについて学びます。

また、最新の研究結果や法律、制度についての情報更新を行うことも重要です。
ニュースの記事などを用いて最新の情報を得ることで、適切なケアを提供することができるでしょう。

「行動制限・身体拘束(こうそく)」の勉強会

身体拘束の勉強会を行う目的は、利用者の自由を尊重するためです。

身体拘束は基本的に避けるべきとされていますが、時として必要な場面もあります。
場合に応じて正しい判断をするために、身体拘束についての十分な理解が必要です。

研修の内容としては、身体拘束に関する法律の背景、正しい拘束方法、代替策の検討などが挙げられます。

身体拘束について勉強することで、利用者の安全と自由を同時に守れるようになるでしょう。

「接遇マナー」の勉強会

接遇マナーの勉強会は、介護現場でのコミュニケーションにおいて非常に重要です。

学習する内容の例として、基本的な礼儀やエチケット、患者の気持ちに寄り添うコミュニケーション技術など信頼関係を築くための知識を学ぶことができます。

また、対人トラブルが起こった際の対処法を学んでおくことも必要です。
利用者との関係を円滑にしたりご家族との信頼関係を構築したりするために接遇マナーの勉強会は必須といえます。

面白い研修テーマ

この章では、面白い研修テーマについて紹介します。

面白い研修をすることで、研修に対する受講者のモチベーションを上げることができるためオススメです。

古武術の動きを学ぶ介護技術研修

古武術と介護の繋がりはないように思われるかもしれません。
古武術とは、人間の無駄な動きをそぎ落とすために古代から磨き上げられてきた武芸です。

古武術を介護に応用することで、介護者の体力を適切に管理しながらケアを行うことができます。

介護者は身体的な負担が大きくモチベーション低下の原因にもなるため、実戦形式での鼓舞道の勉強会を実施してみてはいかがでしょうか?

キャリアアップに関する研修

次に、キャリアアップに関する研修を紹介します。

人はゴールが分かっていたり成長を実感できたりするとモチベーションが高まる生き物です。
そのため、以下のことを明確に伝えることで介護職員のモチベーションは向上します。

  • 介護職としてどこを目指すべきなのか
  • 現在はゴールまでの過程のどの位置にいるのか
  • どのようにすればステップアップできるのか

キャリアパスの具体的な選択肢を話し合うことで、全員の仲間意識が強くなります。
同じ方向を向いてチームが結託するため、組織全体が活気づきます。

これを機に、職員のキャリアアップと向き合ってみてください。
きっと職員としてもキャリアを相談できることを嬉しく感じ、仕事のやる気が高まるでしょう。

良い事例を共有し合う勉強会

3つ目に、良かった行動を組織内で共有し合う勉強会について紹介します。

具体的には、日頃からスタッフの良かった点を観察しておき、研修の中で他の人にも共有するのです。

1つ目のメリットとして、他の人の事例を聞くことで介護の質を高めることができます。
これまでは無かった視点でのケアができるようになるでしょう。

もう1つのメリットとして期待できるのが、モチベーションアップ効果です。
みんなの前で褒められることで、介護者は「見てもらえているんだ。これからも頑張ろう!」という気持ちになります。

研修にせずともマネジメントに使えるため、普段からスタッフのケアを観察し、良い点を書き留めておきましょう。

ケアマネージャーにオススメの研修テーマ

各職種によって必要な知識は異なります。
まずは、ケアマネージャーにとって必要な知識を効果的に得られる研修テーマを厳選してご紹介します。

コンプライアンス研修

コンプライアンス研修は、介護業界での行動基準を理解するために必須の研修です。

研修内容としては、介護に関連する法律や倫理観を学びます。
利用者の個人情報保護や介護保険法を理解することで、適切なケアを実行できるようになるでしょう。

また、具体的なコンプライアンス違反の事例も紹介します。
ケーススタディとして事例への対応方法を考えることで、具体的な行動指針を身に付けることが可能です。

こちらの記事では、コンプライアンス研修の内容や違反事例について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

家族の気持ちを理解する研修

ケアマネージャーは技術的な面だけでなく、感情的な面でも要介護者のご家族を支える必要があります。
そんなケアマネージャーにとって、家族の気持ちを理解することは極めて重要です。

具体的な研修方法としては、ラクカイゴで紹介しているデータなどを基に家族への配慮の仕方を話し合うとよいでしょう。
他にも、ロールプレイやケーススタディを行うことで、受容や共感の力を身に付けられます。

ケアプランに関する研修

ケアマネージャーの場合は、ケアプランに関する研修も重要になります。
ケアプランとは、利用者に適切なケアを行うために必要なツールです。

ケアプランに関する研修では、ニーズ評価のアプローチ方法やケアプランの作成、場合に応じた更新などについて深く学びます。

ケアプランを作成する中で発生する問題を解決するために、様々なテクニックを研修で身に付けましょう。

介護記録の書き方について、こちらの記事で分かりやすく解説していますので、合わせてご覧ください。

訪問介護職(ホームヘルパー)向けの研修テーマ

ここからは訪問介護をするヘルパーに向けてオススメの研修を紹介します。

利用者の自宅に訪問するということは、施設で介護する場合とは異なる配慮が求められるため、しっかりと研修しましょう。

スキルアップ研修

スキルアップ研修は、介護職員が最新の知識や技術を身に付け、サービスの質を向上させるために必要な研修です。

内容としては、専門的な技術からコミュニケーションスキルまで多岐にわたり、介護現場での様々な状況に対応しています。

例えば、新たな医療器具の操作方法や認知症ケアの最新アプローチ、非言語コミュニケーションなどを学びます。

こちらの記事では、スキルアップ研修の具体的な内容を紹介していますので合わせてご覧ください。

同居者のストレスを理解する研修

要介護者と暮らしている家族の悩みやストレスの原因を理解しておくことで、訪問介護をする際に適切に支援できるようになります。

上で示している表は、性別ごとに悩みの原因が表示されたデータです。
研修内でそれぞれの悩みへの対応方法を話し合うことは、利用者家族との信頼関係構築に役立つでしょう。

プライバシー保護研修

プライバシー保護についての研修は、法律に関連する非常に重要な研修です。
「介護をする中で利用者の個人情報を知ったとしても、絶対に口外してはいけない」という基本的な法律でも最初は知らない可能性があります。

研修内容として、利用者の個人情報にどれほどの重みがあるか、プライバシーを保護できなかった場合どのようになるか等を伝えることが必要です。

プライバシー保護を徹底することで、利用者との長期的な信頼関係を構築できる組織になるでしょう。

プライバシー保護研修について分かりやすく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。

デイサービスでオススメの研修テーマ

ここからはデイサービスで働くヘルパーに向けた研修について解説します。

施設内で他のスタッフと連携することの重要性を理解した上で、適切なケアを提供できるように研修することが必要です。

リスクマネジメント研修

介護施設においてリスクマネジメントは非常に重要です。

リスクマネジメント研修では、介護現場で発生するリスクを適切に管理する方法を学びます。
具体的には、想定されるリスクを洗い出し、事故を防ぐための対応をあらかじめ考えるという内容です。

さらに、危機管理のプロセスを理解しておくことで、緊急時でも冷静に対応できます。

利用者の安全を確保するために日頃からリスクマネジメントの観点を醸成しましょう。

リスクマネジメント研修の内容や感想をこちらの記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

ヒヤリハットへの対策方法を考える研修

ヒヤリハット研修は、介護現場で事故を起こさないように対策するために必要です。

まず、過去に発生したヒヤリハットの事例を分析し、事故の起きやすい状況やその原因を把握します。
次に、過去の分析から見えた事故の発生原因を改善することで、事故を未然に防げるように成長するという流れです。

上記の画像では、ヒヤリハットへの対応策を載せたデータを紹介しています。
他にも、ヒヤリハットの事例を集めたデータも紹介しているため、ぜひご覧ください。

また、こちらの記事では介護事故防止研修について解説していますので合わせてご覧ください。

モチベーション研修

モチベーション研修を実施する目的は、介護職員の仕事のパフォーマンスを高めることです。

モチベーション研修では、各職員が達成感を感じるポイントを見つけましょう。
適性のある役職を任せることで、職員のモチベーションは上がります。

また、他の職員とコミュニケーションを取る時間を設けることで、より良い組織作りに繋がります。

それぞれのスタッフがモチベーションを高く保つことで、利用者へ質の高いケアをすることが可能です。

まとめ

この記事では、介護の研修テーマ15選について紹介しました。

まず、内部研修をする目的を明確に理解しましょう。

  • スタッフの専門知識や技術の向上
  • モチベーションの向上

上記2つの目的を達成するためには、受講者参加型で考えさせる研修が有効です。
参加型の研修体制をとることで、受講者のモチベーションを高めやすくなります。

研修のテーマは以下の5種類に分けて、それぞれ3つずつ紹介しました。

  • 鉄板の研修テーマ
  • 面白い研修テーマ
  • ケアマネージャーにオススメの研修テーマ
  • 訪問介護職(ホームヘルパー)向けの研修テーマ
  • デイサービスでオススメの研修テーマ

研修のテーマは多岐に渡り、ケアの質を高めるために必要な知識や技術を深めるものからコミュニケーション能力を育むものまで、幅広く解説しています。

介護職の内部研修は、全体として介護の質を向上する大切な機会です。
そのため、内部研修を実施することは大変かもしれませんが、積極的に実行しましょう。

研修を通じて組織が良い方向に進むと、質の高いケアを提供できるようになります。
初めは難しい部分もあると思いますが、コツコツと続けていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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